卓球迷宮地下1階

~貼ったり はがしたり また貼ったり~

卓球という迷宮に迷い込んだが、いつまでたっても地下1階をうろうろしていて、いっこうに下に降りられない記録

 前回初めて出た大会で一位を取ったこと(Cクラス=1番下のクラス)に味を占めた私は再び試合に出ることにした。
 だいぶ苦戦したはずだが、時間の経過と共に、まるで余裕だったと記憶が書き換えられ、 一つ上のクラスに申し込んだ。(Bクラス=下から2番目)
 今回は2回目だし、きっと緊張の度合いも低いに違いない。
 これはもしかしたら2階級制覇か。
 
 まずは1試合目。
 相手のAさんはがっしりとした体格の男性で、サーブの出し方やドライブの打ち方からすると私より確実に上手そうだ。
 立ち振る舞いも上手な人っぽくて、きっと経験豊富な強者に違いない。
 実際ちょっとでもレシーブが浮くと思い切りよく打ち込んでくる。
 まあ、思い切りが良すぎてミスも多いが、あれだけ自信を持って打てれば気持ちが良いだろうと思う。
 私はツッツキやサーブで相手のミスから点を取るのが精一杯で、何も出来ないまま終わってしまった。
 でも、まあ、仕方が無い。
 こんなに上手なAさんは、きっと優勝するだろう。
 気持ちを切り替えて次の試合に臨む。

 次の試合はちょっと年上の女性Bさん。
 試合用のユニフォームを着ていると強そうに見える。
 そして片面ペンで粘着。
 片面ペンのシニアは卓球の達人と相場が決まっている。
 ご多分に漏れずBさんも上手い。
 浮いた球は踏み込んでスマッシュされるし、フォア前は、やっぱり打ち込まれる。
 この人落ち着いているし、どっかの教室の先生なんじゃなかろうか。
 先生が相手じゃ勝てないのは仕方がないよな。
 1セットも取れなかったけど、さっきのAさんと優勝争いとかしそうだし、こういう時もある。
 気持ちを切り替えて次の試合に臨む。

 3試合目は同じ歳くらいの女性Cさん。
 2試合やってこのクラスが強いことが分かったので慎重にいこう。
 Cさんは特別凄い球を打つわけでは無いがミスがほとんどない。
 下回転サーブにはツッツキで返ってきて、こちらもツッツキで返すというツッツキラリーが続く。
 あれだけ対下回転打ちドライブの練習をしたのに、打ちに行くとミスするし、というか打ちになどいけずにツッツキで返すのが精一杯。それで最後は私がミスするという。
 良い勝負っぽかったけど最後は結局負けてしまった。
 サーブとツッツキでしか点を取れないのに、それが返されてしまっては勝てるはず無いよね。
 もっと練習しなきゃなあ。
 気持ちを切り替えて次の試合に臨む。

 4試合目はグループで一番若そうな男性Dさん。
 スイングや動きが他のメンバーと違って経験者っぽい。
 経験者っぽいが試合慣れしていないというか、点を取りきれずにミスもする。
 ただそのミスもわやくちゃなミスでは無く、適切なアクションを取ったのにミスしたって感じで、私のようにドタバタしたミスとは違う。
 ドライブの回転のかけ方とか、下回転の持ち上げ方とか、力の抜けた良いフォームで羨ましい。
 こういうのがレールに乗っているって言うのだろう。
 彼はきっと上手くなる。
 この私が保証しよう。
 まあ、偉そうなことを言っているけど、ボロ負けしたのは私なんだけどね。
 私も彼のようにレールに乗りたいものだ。
 誰だ、脱線しっぱなしで復旧の見込み無しとか言うヤツは。
 気持ちを切り替えて次の試合に臨む。

 5試合目は同じ歳くらいの男性Eさん。
 穏やかそうな物腰のイメージ通りの軟らかい卓球で、今まででは一番打ちやすい。
 もしかしたら初勝利か。
 そういえばツッツキばかりで気持ちの良い球を打てていない。
 リスクを負わなきゃ練習にもならない。
 と思って打ち込んだらオーバーミスばかりで、シュンとしてしまった私は結局縮こまった亀に逆戻りし、良いところなく敗北。
 ああ、1勝が遠い。
 気持ちを切り替えて次の試合に臨む。

 6試合目は年上の男性Fさん。
 ラケットを見せてもらったらバック側が有名な例の変化表。
 一瞬イヤな顔をするというお約束をやってしまい恥ずかしくなる。
 一進一退の試合になったが、緊張というか浮き足立っている私はふわっと返すのが精一杯。
 待ってましたとばかりに打ち込まれて終わり。
 終盤になって我に返って相手を見ると、表と裏を状況によって回転させて使い分けている。
 そんなことしても無駄なのに。
 だって私が表も裏も関係なくミスするから。
 良い線まで行ったけど最後は点を取り切れず負け。
 仕方が無い。
 こういう試合慣れしたベテランに勝つのは難しいものだ。
 気持ちを切り替えて次の試合に臨む。


 しかし6試合やって一度も勝てないとは情けない。
 私を笑顔で送り出してくれたCクラスのみんな、申し訳ない(完全に妄想)
 こうなったらせめて1勝したいものだ。

 
 そういえばあれほど強かったAさんは全勝かな。
 自分が全敗なので気にもしていなかったが、改めてじっくり勝敗表を見る。
 Aさんの欄を見てみると、驚いたことにが2コしかついていない。
 まさかあの強者であるAさんが2回しか勝てないとは。
 慌ててAさんの様子を見ると、自信に溢れていた表情もすっかり曇っていて、体も一回りか二回り縮んでしまったかのようだ。
 なんて恐ろしいのだBクラスは!(下から2番目)
 ここは強者と達人が弱者を喰らう狩り場だとでもいうのか。
 私など彼らからしてみれば可愛いウサちゃんだったのだろう。
 
 気持ちを切り替えて次の試合に臨んだが、テンパっていたのか記憶が無い。
 負けたのだけははっきりしてるんだけどね。
 
 最後は時間切れで一試合残して終了となってしまったのが残念だった。
 最後の人には勝てそうな気がしていたんだけどなあ、実力を見せられなくてホント残念。
 途中で終了してしまった私たちのグループは順位付けが難しくなって、最後までバタバタしていたけど、私はせっせと後片付けをしていた。だって全敗の私の順位なんて調べなくたって分かるからね。
 こうして書いていると良いところが一つも無くて残念な人っぽいけど、全くそうでは無くて、考えて見れば試合に出るのは2回目だし、これから経験を積めば私の実力からすれば1勝くらいはいずれ出来るはずだし、課題が明白になって練習が充実するし、それになによりこうしてブログのネタになって皆様を喜ばすことが出来て誠に持って嬉sdrftgyふじこlpごめんなさい何だかキーボードが滲んでよく見えないや。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
    このエントリーをはてなブックマークに追加

 キロ 「・・ケツが痛い」
 犬千代「ちょっと昼間からやめてくださいよ」
 キロ 「いやホントに痛いんだわ冗談でなく」
 犬千代「・・そんなに?」
 キロ 「昨日は激しかったからな」
 犬千代「・・・キロさんって、そっちもいけるタイプの人だったんですね」
 キロ 「そういうタイプってどういうタイプ? 単なる卓球の練習による筋肉痛なんだけど」
 犬千代「当たり前じゃ無いですか、もちろん分かってましたよ」
 キロ 「何慌ててるんだ。 良いこと教わったからお前に教えてやろうと思ってな」
 犬千代「それが題名に繫がるんですね。是非お願いします(はあ、また卓球の話か↓)」 


 

 先日つじまる師匠つながりでAさんから色々教わることが出来た。
 Aさんは本格的な卓球競技者としての経歴を持ち、今でも現役で、用具にも造詣が深くその上教えるのも上手という今まで私の周りにはいなかったタイプの方だ。
 そんなAさんから2時間ほどむっちり、いやみっちり教わった内容がとてもタメになったので忘れないうちに書いておく。

 ①打球点
 私が思っていたより打球点がだいぶ前方で、確かにそこで打てば伸び伸びと打てて力も入れやすい。
 今まで体の横まで引きつけて打った方が回転をかけやすいと思っていたのだが、教わった打球点の方が遥かに打ちやすい。
 フォア打ちがなんか上手な人っぽくなる。

 ②弧線
 ドライブをかけるときに弧線の頂点をどこに持っていくか意識する。
 頂点を手前にすればするほど回転をかけることになる。多分。
 最初はネットの手前くらいに頂点が来るように意識して打つ。
 ここで自分の用具が弾みすぎなのを実感する。
 びすかりあにてなじいじゃ、ね。
 直前まで使っていたスワット+ライガンスピンとかの方が感覚を身につけやすそう。
 対下回転打ちドライブも、弧線を上に作ることを意識して打てば難しくない、らしい。
 このあたりはもっと練習が必要だな。

 ③軸の安定
 フォア側に振られてミスするときの共通点が、右足1本打法になっているとのこと。
 多少飛びつき気味になっても焦らずしっかり両足をついて打てば遥かに安定して打てる。
 これは身に覚えがあるし、かっこ悪いので何とか治したい。
 あと上体の上下で持ち上げようとすると不安定なので、下半身の上下運動+上半身の回転で打つ。
 うーん、この書き方で合っているか自信が無い。



 キロ 「な、参考になるだろ」
 犬千代「そうですね(ボクは卓球やってないですけどね)」
 キロ 「そんでさ、帰りの電車で色々話を聞いたんだけどさ、結局上手になるためには練習の積み重ねが必要ってね。いやあ、当たり前の事なんだろうけど、Aさんみたいに上手な方から言われると重みが違うっつうか」
 犬千代「それは分かります。同じセリフをキロさんが言ってもまったくありがたみが無いですもんね」
 キロ 「そうそう、経験と実績が伴わないから軽くて軽くてって、何言わせる」
 犬千代「すみません、振って欲しそうな顔してたからつい」
 キロ 「漫才じゃないんだから。普通に真面目な話だから」
 犬千代「ですよね。それでオチはどうしますか?」
 キロ 「いい加減にしろ」
 犬千代「ありがとうございました~」
  
 
    このエントリーをはてなブックマークに追加

 卓球の技術を習得していく中で、出来ない技術は感覚的に分かる。
 例えばYGサーブの手の動きは無理そうだ、とか。
 あるいは同じ名前の技術でも、実際にはバリエーションがあって、アプローチによっては出来そうなものもある。
 打ち方や練習方法が感覚的に合うっていうのは結構大事なことではないだろうか。 
 今でも様々な卓球動画を見たり、ブログの記事やら雑誌やら卓球本を読むのは自分に合う打ち方、練習方法がきっとあるに違いないと信じているからだろう。
 前置きはともかかく、
 私が卓球を始めてからずっと目指しているのは、安定して威力のあるドライブをまるで経験者のように打つ事だ。
 ワンコース練習だけでは無く、試合形式でも当たり前のように打ちたい。
 そのために色々打ち方を教わったり研究?してきたのだが、実際やってみるとアレなんか違う上手く出来ないってことの繰り返しだった。
 身につくまで反復練習することが必要なのだろうが、あいにくこちらは年齢的に余裕が無い。
 自分の中にある感覚を使って、今すぐほとんど練習無しで打てるようになりたいのだ。
 そんな具合で参考になる動画をチェックしていたら、ピンとくる動画を発見した。
 アンドロの濵川さんの動画である。
 

 動画内で4つのポイントに分けて解説しているが、特に②の「体で小さく引いて大きく前に振る」の箇所。
 別の濱川さんの試合動画を見ると、ラケットを持った腕や肩を大きく引かずに打っているので、台の下にラケットがシュッと沈んでシュッと鋭く打っている。
 これなら感覚的に理解できる。
 コンパクトなので振り遅れないし、大きく引かないので当てすぎないし、どう考えてもドライブ回転をかけやすそうだし、ラケットが途中で止まってしまわず最後まで振れそうだ。
 そういえばこれを書きながら思い出したのだが、卓球教室の初めて教わった先生から同じ事を何度も教わっている。
 良いことを教わっていたことに8年以上経ってようやく分かった。
 あの先生、正しいことを言っているけど伝えるのが上手じゃないんだよなあ。
 
 
 早速本日の練習で試したところとても具合が良い。
 イメージ通りにシュッと打てる。
 もっと練習したいがあいにく次の練習は来月になってしまう。
 この感覚をしっかり維持したいのだが、それが出来ないのが問題なのだよなあ。
 
 
  
    このエントリーをはてなブックマークに追加

 最近体が動かなくなってきた。
 先日の卓log会の練習もそうだし、試合の時もつじまる師匠との練習の時もそうだ。
 以前から動かなかったがますますダメな感じになった。
 足が衰えたから仕方が無いかと思ったが、上手な人を思い浮かべて足だけ動かしてみたらそれっぽく動けた。
 上手な人のイメージは、膝が伸びきること無く細かいステップで滑る様に打球点へ移動する感じ。
 伝わるだろうか。
  
 T.T彩たまの公開練習を撮影したもの このアポローニャ選手のスイングが好きで、真似したい
 

 このように足を開いて打ちやすい体勢のまま機敏に動けるとそれっぽくて格好いい。
 
 本日の練習では、この下半身の動きを意識した。
 足に意識が行き過ぎてスイングミスもあったが、いつもの棒立ちよりは100倍マシだ。
 100倍疲れるが・・
 
 とかく卓球教室では足を開きすぎると注意されるので、注意する隙も与えないくらい素早く動く必要がある。
 対下回転打ちドライブになると途端に上半身ばかりに意識がいって、足の動きは疎かだったな、と今思い出した。
 サボらずこの方向で練習していこう。
  
    このエントリーをはてなブックマークに追加

 一度大会に出場しただけで偉そうなことは言えないのだが、最初で最後の可能性もあるので忘れないうちに感じたことを記しておく。
 私は今回とあるオープンな大会に参加して、5クラス中一番下のクラスで登録した。
 一番下のクラスも3つに別れて、私のグループは7人総当たりで試合をした。
 メンバーはだいぶ年上が5人、年下が1人。
 男性は私含めて2人であとは女性。
 といえばだいたい雰囲気は伝わっただろうか。
 成績は5勝1敗で、前日貼った用具をいきなり使うとか無茶しないで、継続使用していたスワットにライガンスピンを大人しく使っていれば全勝できたかなあ、って感じ。
 とにかく1勝を目標に参加したのだが、3回くらい勝つと欲が出てくる。
 1位になったらさぞかし嬉しいだろうな、と。
 そこで気がついたのは、目の前には二つの選択肢があったなあ、という事。
 一つは勝つことを重視する卓球。
 もう一つは今まで練習してきた成果を発揮する事を重視する卓球。
 もちろん両方達成できれば素晴らしいのだが、優勝というゴールラインが定められていると、勝ちたい欲求が前面に出てくる。
 そうなると対下回転打ちドライブよりツッツキ、スマッシュよりもコースをついたブロックなど、楽しくは無いけれど勝つ為には必要な、言い方を変えれば安全な方を選択してしまう。
 そうして最終的に得られるのは「買った喜び」であり、それは=相手を負かした快感である。
 相手を負かした快感は、その場においては興奮するくらい嬉しいが、後ろめたくもある。
 この後ろめたさの説明は難しいが、そもそも自己申告のクラスが間違っていたのかなとか、年配の方や女性に対して強く打ちすぎたのかなとか、本来考えなくても良いことを考えてしまう。
 対して練習した成果を発揮する事を重視した場合、勝てばよいが負けたらどちらにしても悔しい気持ちが上回るであろう。
 どんなに思うようなプレーができたとしても、私は勝たない限り楽しくは無い。
 卓球は勝敗のあるスポーツなので仕方の無いことだ。
 
 試合に勝つことを重視すると後味が悪いのは、私の負けず嫌いな性格が原因であると思う。
 この「負けず嫌いが前面に出た私」を「私」は好きではないのだ。
 私にとって勝敗のある試合に出ると言うことは、一番下のクラスに登録してスワットにライガンスピンを貼ってツッツキの連打をすることと同義である。
 学校の部活動ならそれが正しいのかもしれないが、大人の趣味としては魅力に欠ける。
 
 練習も好きだし強くもなりたいが、大会に出て下のクラスで勝ってしまうのはずるっぽくてイヤだし、かといって上のクラスで負けるのはもっとイヤだ。
 そういう私が取るべき道筋は、
 ①練習して強くなる→②リブラにディグニクスを貼っても思い切り積極的に卓球が出来るくらい上手になったら、明らかに上のクラスの試合に参加して、練習の成果を発揮しまくってジャイアントキリングして賞賛を浴びてウハウハ賞品ガッポリ。
 これでいこう。

 
 
 
 
 
 
 
  
    このエントリーをはてなブックマークに追加

このページのトップヘ