卓球迷宮地下1階

~貼ったり はがしたり また貼ったり~

卓球という迷宮に迷い込んだが、いつまでたっても地下1階をうろうろしていて、いっこうに下に降りられない記録

 久しく練習していない。
 正確には、ちゃんとした卓球台で練習したのは3月末。
 これほど間が空くことは今まで無かった。
 試合に出るわけでも無い卓球道楽とはいえ、多少不安にはなる。
 そもそも自分がどのラケットを使っていたのかさえ曖昧だ。
 明日は待ちに待った練習なのだが、 私はどのラケットを持っていくんでしたっけ?

 最後に練習したときに使っていたのはスワットにヘキサーグリップだった気がする。 
 ラケット置き場をごそごそ漁っていたら、それらしきラケットが複数出てきた。
 記憶を遡りながら、メインラケットが何だったのか探ってみよう。

 候補1:UltimateOffensive2 ヘキサーグリップ ヘキサーパワーグリップSFX
両面新品ラバーという気合いの入った一品
バック面はマントラSだったが物足りない気がしてヘキサーパワーグリップSFXにした
結局バック面は物足りないままだったが、多分勘違い

 候補2:スワット ヘキサーグリップ マントラS
もうこれで決めとけよというくらい鉄板の一品
スワットの良さが存分に発揮されている
欠点はいまいちな外見

 候補3:アルバ テナジー25FX ヴェガアジアDF
何年か前までずっと使っていた一品
久し振りに使ったらめちゃくちゃ良かった
もうこれ以外考えられないよ

 候補4:バンダオフェンシブ ラザンターV42 マントラS
スワットに似た性能でより格好いい外観のバンダに期待
頭の中では最高最強の組み合わせ
なにぶん貼っただけで使っていないのでなんとも言えない
多分いいはず

 候補5:ビスカリア テナジー25FX テナジー64FX
密かに購入していた人気のラケット
グリップがめちゃくちゃ良い
僕のラケットはビスカリアです といつか言う日を夢見て

 メイン候補が5本あって、試したいラケットがもう2本くらいあって、練習できないままひたすら迷っている。
  

ラバーの重量 メーカー別です
別名 恥ずかしい記録

重量 

ラバーの重量別です

 重量別

 定価25000円+税とやけに高いのに人気があるこのラケット。
 トップ選手が使用しているからなのか、一度廃盤になったのに復活したというドラマ性ゆえか。 
 トップ選手とは対極に位置する私には縁の無いラケットだと思っていたが、 どやらそうでも無かったらしい。気がつけば箱から取り出してラケットコートを塗り込んでいた。
 重さ90g。
 外観は特別格好いいとは思わない。

 お高い高性能ラケットに貼るラバー は気を遣う。
 ビスカリア=キョウヒョウのイメージを持っていたが、アウターラケットに硬い粘着ラバーはそれこそ上級者仕様だ。かといって中国製格安ラバーを貼っても釣り合わない(?)し、最新の高性能ラバーでは扱いきれない。
 色々悩んだあげくフォア=テナジー25FX バック=テナジー64FX というFXコンビにした。

 緊急事態宣言は解除されたが自由に卓球を出来る環境では無いので、またもや自宅卓球でのお試しとなった。

・・・感想・・・
 先入観のせいかもしれないが、とても握りやすいグリップ形状で、フォアもバックも打ちやすい。
 アウターカーボンのカブリオレとは違って、いかにも特殊素材という打球感では無い。
 それでいて強打をすると速くて鋭い球になるのが不思議だ。
 同じテナジー25FXを貼ったアルバと交互に使ってみたが、扱いやすさでは明らかにアルバが上。
 アルバの方が高くて浅い山なりの弧線になりやすく、安定して打てる。
 対してビスカリアは低くて直線的になるが、スピードが格段に速い。
 テナジー25FXはシートは硬くてスポンジは柔らかいので、強く打つほど安定していく、ような気がする。
 組み合わせとしてはフォアもバックも良い感じだが、フォアは検討の余地有り。
 せっかくなので色々な組み合わせを試してみたい。
IMG_20200527_154101711 

 「物語は風呂敷を広げているときが面白い」と言っていたのは夢枕獏だったか。
 怪しく魅力的な人物が次々と登場し、 胸躍る伏線が張り巡らされていき、様々な因縁が絡み合ってドラマが動き出す。結末を知っている書いている本人ですら、次はどうなるのかワクワクしながら書いているのが伝わってくる。
 ところが結末に向かって物語が収束し出すと、大きく広がった風呂敷を畳むことに精一杯で、途端にスケールダウンしていく。読者も肩すかしを食らってがっかりだが、多分作者も必死なだけで楽しんではいない。それでも最後まで書き切れれば良い方で、途中で投げ出されたまま放置のケースもある。
 ベクトルを保ったまま最後まで仕上げることが出来るのがプロの作家だということだろう。
 
 卓球の用具で言えば、とすぐに卓球の話にしてしまうのだが、与えられた用具から次のステップに移行する辺りが一番ワクワクしていた。
 メーカーのカタログを見れば魅力的な製品が並び、ネットで調べれば心躍る試打動画の数々。卓球王国の新製品紹介ページに胸ときめかせ、WRMの繰り出す蠱惑的な宣伝文句に心かき乱された日々。失敗しないように一生懸命下調べをして、国際卓球のセールでラバーを買った時の高揚感。
 そのうちカタログスペックだけで自分に合う合わないくらいは分かるようになってくると、当初のドキドキ感も薄れてきて、以前ほど熱心に新製品を追わなくなってくる。
 その状態になってからも探求をやめないのが用具マニアだろうか。

 用具だけでは無い。技術も同様で、最初はミスばかりだったラリーが続くようになり、ツッツキの感覚を手に入れ、ドライブが打てるようになると練習も楽しくなってくる。
 技術動画を見て研究し、個人レッスンに通って指導を仰ぎ、卓球教室で技を披露して得意げな顔をする。
 他の人と試合をするようになり、それっぽいサーブも出せるようになって、勝ったり負けたりしている段階が楽しい時期なのかもしれない。
 そこから上の段階、つまり試合に勝ってより上位の大会を目標とし、大会に参加するだけでは無く優勝を目指して練習を積み重ねるようになると、楽しいだけではやっていけなくなる。
 ギチギチと肉体と精神を締め上げて、試合当日に最高のコンディションになるように調整し、それでも敗北したときはメンタルがボロボロになり、そこからまた這い上がって次の大会に向けて練習を再開していく。
 それが競技者というものだろう。 

 いつまでも風呂敷を広げ続けるような、そんな卓球ライフを送りたい。
  

このページのトップヘ