きちんと考えがまとまっていないうちから書くのは気が引けるが、思いついたので忘れないうちにメモをしておく。
 ラケットやラバーは様々な特性があり、その特性によってやりやすい技術、やりにくい技術がある。
 粘着だから回転がかけやすいとか、弾まないから勢いと止めやすいとか、引っかかるから回転の影響を受けやすいとか、粒が低くて食い込みにくいから弾く技術がやりやすいけれどコントロールが難しいとか、そういったことだ。
 
 考えたのはそのような知識が無くても、用具の特性に応じて無意識に使う技術の選択をしているのではないかと言うことだ。

 きっかけは、テナジー25FXを使う時とキョウヒョウ8を使う時でプレイスタイル(大げさに言えば)が変化していた事だ。

 浮いたチャンスボールが来たとき
 テナジー25FX・・・強い回転をかけた速いドライブを打ちたくなる
 キョウヒョウ8・・・なぜかスマッシュを打ちたくなる

 短い下回転サーブに対するレシーブ
 テナジー25FX・・・回転をかけたりコースをついたツッツキでレシーブ
 キョウヒョウ8・・・フリックで返したくなる。ツッツキはしたくない

 サーブ 
 テナジー25FX・・・短い下回転サーブや巻き込み系のネット際に落ちてラインを切るサーブを出す
 キョウヒョウ8・・速いサイドスピンサーブやナックルサーブを出しがち

 
 本来は逆ではないかと思う例もあるが、私はキョウヒョウのような粘着ラバーでは上手く回転をかけられない事を思い出して欲しい。
 私の頭はキョウヒョウは硬くて弾みが良いラバー、テナジー25FXは軟らかくて回転をかけやすくコントロールもしやすいがフラットに打つとスピードが出せないラバーであると判断し、より気持ちよくできる技術を選択しているのではなかろうか。

 もう一つの例
 今までシェイク裏裏の娘が急遽バック表に変更し、2,3日練習しただけでプッシュのような打ち方をするようになった。斜め上から直線的に相手コートに突き刺さるのが気持ちよいらしい。

 もちろん相手に使って効果のあったことを経験として積み重ねている事もあるだろうし、知識から来る先入観でプレイを選択している事もあるであろう。どれか一つが理由ではなく分けて考えることは出来ない。
 
 気持ちが良いから無意識に選択している打ち方や技術から、逆に用具の特性を判断できるなあ、という話である。
 特別為になる話でもなく、目新しい話でもない。
 キョウヒョウ8を使っていると無性にスマッシュを打ちたくなるのが不思議だっただけだ。