卓球迷宮地下1階

~貼ったり はがしたり また貼ったり~

2020年01月



「母ちゃん、また俺のウェア勝手に着たな」
「 正男の服は派手だし汗もすぐに乾くから丁度良いのよ」
「もー、やめてくれよ。母ちゃんが着るとワンサイズでかくなるんだよなあ。 あーあ、伸びてロゴが潰れちゃったよ」
「悪かったわね、引き締めインナーを着れば大丈夫だと思ったんだけど」
「そういう問題じゃな、あっ、ウェアのパンツまで履いたのかよ。」
「やっぱりセットで着た方が良いかと思ってね、コーディネイト的に」
「うわー、ゴムゆるゆる。ホント、勘弁して欲しいよ。だいたいサイズが全然合ってないだろ」
「これくらい小さい方が動きやすいのよ。フットワークも軽くなるし」
「だからって無理矢理息子のを履かなくてもいいじゃんかよ。これじゃずり落ちて友達に笑われちゃうよ」
「 ごめんごめん、伸ばさないようにお腹に力を入れてたんだけど、やっぱりダメだったかねえ」
「もう絶対禁止ね、俺のウェア着るの」
「分かった分かった、部活行くんでしょ、早く用意して行ってきなさい」
「 もうこんな時間か。えーと、靴は持ったし、タオルも持ったし、あれ、ケットが無い」
「あっ、返し忘れた」
「何だよ母ちゃん、ラケットまで勝手に持ち出したのかよ。早く返してよ。練習遅れちゃうよ」
「ちょっと待ってて、すぐ持ってくるから。はい、確かに返したからね」
「当たり前だろ、大事なラケット黙って持ち出すなよ。うわ、グリップがぬるぬるする。何だよこれ、汗・・クンクン・・・ニベアかよ。臭いよ、最悪だよ。それになんで変な飾りが付いてるんだ。なにこの羽みたいなひらひら。こんなのラバーに貼り付けてたら先輩に殺されちゃうよ 」
「やっぱりひらひらが無いと寂しくてねえ。」
「意味分からないよ。なんだよ寂しいって。だいたい母ちゃん、卓球なんかやらないじゃんか。何に使ったんだよ」
「ほら、駅前にできた新しいビル知ってるだろ」
「ああ、何かできてたね」
「あそこに凄い店見つけちゃってさ。母ちゃんが若い頃流行ってたジュリアナ東京にそっくりのディスコ。最近すっかりはまっちゃって良く踊りに行っているのよ」
「まさか母ちゃん」 
「色々イベントやっててね、今週はスポーツコスプレをしていると優先的にお立ち台で踊れるっていう」
「う、う、う、うああああああああああああああああああああああああああああああ」 

 楽しかった。
 以上。

 



 


 上記以外は全て過剰な情報のような気もするが、メモとしては残しておくべきかもしれない。
 昨年12月以来のNetIn&EdgeBallClub練習会。
 つまりはつじまるさんとの練習なのだ。
 つじまるさんは、アメブロで卓球ブログを絶賛公開中のナイスガイである。
  
 


 午後から雪予報が出ている寒い日の早朝、防寒パンツにダウンコート、耳まで覆う防寒キャップに手袋と、完全装備で身を固めて家を出た。
 3本の電車とバスを乗り継ぎ2時間弱、はるばる来たよ大都会東京。
 
 いつものように卓球台は埋まっていたが、いつものことなので焦ること無く近況報告&卓球TALK。
 今回つじまるさんご要望のPF4を見てもらったり、最近話題の女性の話で盛り上がったり。
 1時間30分くらい待ったところで受付から台が空いたとお声がかかったが、呼んでいる名前がつじまるさんの本名だったので逆に気がつかず、○○さんって誰だべ、って感じで喋り続けていたのは笑い話だ。
 
 今回持ち込んだラケットは、前回の記事を参照にされたし。
 


 インナーフォースレイヤーALC.S(インフォレS)は、継続使用しているせいかだいぶ慣れてきた。
 
 フォア面のDNA PRO Hは上級者向けだけあって、なかなかその性能の底を見ることが出来ない。
 つまりは猫に小判豚に真珠貴絽にテナジーで、悪くもないけど特別良さも分からない。
 強打のスピードと回転は文句なく、ツッツキはキレるしサーブもやりやすい。ブロックも安定するし、スマッシュなどミート打ちも良好だ。
 ラケットに合っているようで、打球感も悪くない。
 
 バックのヴェガXも良いラバーだが、若干安定性に欠ける。
 ミートはしやすいが、ドライブは神経を使う。
 
 ネクサスプロと省狂NEO3は飛ばして

 PF4に太陽プロは、想定外に良かった。
 PF4のグリップがニスでぬるぬるして握りにくいのが難点だが。
 正直太陽プロには期待をしていなかったのだが、フォア打ちもバック打ちもスピード回転ともに好感触で、両面貼りたくなった(今回バックはスキュラ)
 ただし95gもあるPF4に両面太陽プロは現実的では無いので、またその内機会があったら、て感じ。

 今回の白眉はつじまるさんにお借りしたインフォレS+ラウンデル。
 以前からラウンデルは気になっていた。
 結論としてはフォアもバックも良かった。
 回転はしっかりかかるし、スピードもある。
 今まで使った軟らかめラバーの中ではピカイチだったが、インフォレSとの組み合わせが良かったのかもしれない。ツッツキやサーブも一通り試したが、違和感なく使えたのですっかり欲しくなってしまった。
 バックにはちょっと柔らかすぎて力んでしまいがちだが、慣れてくるとバシバシ打てて気持ちが良い。
 ラウンデル。
 侮れないラバーである。


 そして最後は久し振りのラージ。
 今回シェーク10mm単板神龍木に貼ったのだが、これは多分正解であろう。
 基本的にスピードも回転も出すのは難しいが、ふとした弾みで良い球を打てるときがある。
 そのコツのような物を掴めば何とかなりそうな気配はある。

 
 冬だというのに大汗をかき、空腹が耐えがたくなってきたので練習はお開き。
 さあ待望のビールだということで、いつものファミレスへ。
 季節限定の定食にプラスして、欲張ってポテトフライまで注文してしまい、平日昼間から飲み会と贅沢三昧。
 卓球をやってて良かった。
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 そういえば今回良かった点はフットワークというか足腰に改善が見られたこと。
 これはひとえに毎晩励んでいるリングフィットアドベンチャーのおかげと言うべきだろう。
 


 何だかんだ言って下半身が衰えたままだと卓球の上達は難しい。
 楽しみながら下半身強化をできればこれに越したことは無い。
 
 今回もとても楽しく練習できたのだが、これも練習相手のつじまるさんが、実に打ちやすい返球をしてくれている為だ。
 いつもいつもお付き合いいただき有り難い限りである。

 
 
 
 

  

 明日の練習に持っていくラケットを選定中なのだ。
 ①インフォレS DNA H ヴェガX
 ②キョウヒョウ301 省狂NEO3 ラザンターV42
 ③ピュアカーボン ネクサスEL  マントラS
 ④PF4 太陽 スキュラ
 ⑤神龍木(ラージ)

 賢明な読者ならお気づきのことと思うが、この中にMASAKI福袋ラバーが入っていない。
 初使用ラバーも、貼ったばかりラバーも無い。
 うーん、どうなだろう。
 
 DNAもネクサスも、ジサマバサマ相手しか使っていないので、生きのよい若者(つじまるさん)の球を受けたらどうなるのか、きちんと把握しておきたい。
 よって、今回はこの4本+ラージで行くことにする。
 明日の朝になったらまた違う気分になっていて、慌ててラバーを貼ったりしている可能性も否定出来ない。
 
  いつになったらラケット1本だけ入れたバッグを片手に、颯爽と練習に向かえるのだろうか。
 このラケットをぎゅうぎゅうに詰め込んだ大きいリュックは、いつまで私の背中にあるのだろうか。

 いつもの卓球教室でのこと。
 最後の30分間はゲーム練習となった。 
 4人一組になり総当たりで試合形式の練習をするのだ。
 適当に分けられたグループの中に、かなり高齢の男性がいた。
 ここでは仮にNさんとする。
 元々70歳くらいが平均年齢の教室なのだが、Nさんはちょっと不安になるくらいの外見の方だった。
 後から思い返してみたら、何回か打ったことのあるのだが、その時はすっかり忘れていた。
 
 最初は女性と試合をして、とりあえず勝ち。
 次は勝った人同士の試合なので、Nさんの対戦相手である女性と打つのかと思っていたら、勝ったのはNさんだった。
 意外な結果に驚きながら、早速試合開始。
 強く打ちすぎないようにしようとか、サーブは単純なのにしようとか、いらぬ気遣いばかり考えていたら、あっという間に試合が進み、いつのまにか0対10で私が負けている。
 サーブはほとんどバック前で、下回転のような上回転のような球が来る。
 ツッツキをすると浮くので上回転なのだろうが、下回転のように見えるのでたいていレシーブミスをする。何とか返しても厳しく打たれて、だんだんと後方に下げられ、最後はコースをつかれて終わり。
 なんか普通に上手いよNさん。
 まさか1点も入らないまま終わってしまうのだろうか。
 練習とはいえ焦ってくる。
 そして運命の一球。
 Nさんのサーブがネットミスで1対10。
 辛くもラブゲームは免れたのだが、そこで私ははっと気がついた。

 これか!
 これが噂の謎マナー、暗黙の了解というやつか。
 こんなの、嬉しくなんか、ちっとも、
 いや、
 どうなんだろう。
 本当にミスしたのかもしれないし、とりあえず1点入ってホッとしたのは事実だ。
 あまりにもさりげなかったので違和感は無かった。
 試合慣れしているというか、さらりと流してすぐにサーブの構えをしている。
 外見で判断してはいけなかったのだ。
 卓球教室でも上位に位置する強者だったのだ、あのじ、お方は。
 
 
 当然のようにこのゲームを落とした私は、次のゲームは情け容赦なく強打を打っ(てはオーバー)、えげつないサーブをフォアにバックに(ミス連発)の大活躍をして、取ったり取られたりの拮抗した好勝負を、around80のNさんと繰り広げ、10対10からデュースに突入。
 盛り上がる観客の歓声(の幻聴)を背中に受けて、11対11,12対12、13対13、最後は14対14となり、お互い体力の限界を感じながらラケットを振り続けた。
 そして最後は2連続得点のNさんが勝利を収め、潔く負けを認めた私は自ら歩み寄り、右手を差し出した。
 「熱い試合、ありがとうございます。」
 と言ったような言わなかったような・・

 それにしても、ある程度年を召した方で日ペン使いは本当に上手な人が多い。
 単純な球の速さや威力はこちらが上でも、総合的な卓球力ではたいてい負ける。

 目標とする平日昼間の体育館の帝王の座は、まだまだ遠いなと思った。

 

 卓球教室に行ってきた。 
 いつもの健康卓球教室ではなく、短期集中型の卓球教室なのだが、設置された全ての台に先生がつくという大変豪華なシステムで、もうそれだけで行く価値がある。
 今回は第一回目ということでフォアとバックとツッツキという基本3点セットを教わった。

 順番待ちの間は生徒同士で打つ。
 私の台には全くの初心者はいなかったが、私を含めて似たり寄ったりのレベル。
 それほど緊張することも無く練習できた。

 このレベルの教室ではいつも感じるのだが、ほとんどの初級者はバック打ちに苦手意識を持っている。
 たいてい同じようなフォームというか打ち方というか、ラケット角度というか、似たようなスイングをする。スイングと言うより、当て方であろうか。
 共通しているのはラケットが立っていること。
 前進回転が強くかかっている球に対しては当てるだけで返球できるのでラリーが続く。
 いわばブロックのようなものだ。
 回転がかかっていなかったり、勢いが無い球に対しては、自分から力を伝えられないのでネット直行。
 強く打とうと思うとプッシュのように押し込むので、打った瞬間からネットにかかると分かる直線的な球になる。
 
 なぜこういうことになるのだろうか。
 
 永遠の初級者、卓球教室のプロ生徒、など数々の称号を持つ私には明白である。
 
 なんか卓球って、手首を使ってはいけない雰囲気がある。
 フォア打ちでもバック打ちでも、手首を使うとめざとく注意される。
 こうした経験から手首を使うのは良くないとインプットされる。
 こうなると雰囲気と言うより呪縛である。
 確かに手首を使うとコントロールが悪くなるが、全く使わないというのも不自然で、かたくなに使わないようにするとやけに硬い動きになる。
 もちろん手首をこねくり回した方が良いといっているのでは無く、手首を含む関節を柔らかく保った方が力が抜けて良いスイングになり得ると言うことである。
 手首を固定しなくてはダメだという重力から逃れるのは困難である。
 その場に止まる限りはそこが正常な世界なのだ。
 
 立っているラケットを寝かしてみる。
 がっしり固定された手首を解放してあげる。
 そうすることにより、バックハンドでも腕全体の可動範囲が大きいことに気がつく、かもしれない。
 最初はゆっくりスイングしてみる。
 ボールの曲面に沿ってラケットを回す。
 前に飛ばしたければ打ちたい方向にフォロースイング。
 下回転を持ち上げたければそっとしたから上に撫でるように打つ。
 弾きたければ球の反発を意識してちょいと手首で弾く。
 どれも手首を固定していては難しい動きである。
 手首を使うというか、連動して動くというか。
 

 
 信じるか信じないかはあたな次第


 
 
 
 
  

 恒例のMASAKI福袋が届いた。
 今回も見送ろうと思ったが、運試しのつもりで購入した。
 価格は2種類から選べたが、安い方の3500円をチョイス。
 送料込みでこの価格ははっきりいって安い。
 ポイントは、この何が入っているか分からないシチュエーションを楽しめるかどうかだ。
 もちろんキッス委員会、違った、生粋の福袋好きの私は楽しむ気満々である。

 木曜日だったか金曜日に注文して月曜日にはもう到着。早い。 
 早速開封してみる。
 1枚目は
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MASAKI商品ページより

 きました!
 大師GS
 こいつは、前回も入っていたような・・・
 しかも、厚さが1.5mm
 通常販売価格2500円なり

 お次は
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MASAKI商品ページより


 国套3 已打底
 読み方は こくとう で良いのか?
 このラバーは以前から気になっていたが、購入にはいたらなかった
 スポンジ硬度44度
 まるで使える気がしないが、楽しみではある
 通常価格2000円
 お、ここで元はとった

 3枚目は
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MASAKI商品ページより

 A380
 またもやTUTTLE
 非粘着の硬度36度赤なので、バック面向きか?
 まあまあ気になっていたラバーだ
 通常価格2000円



 最後は
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 速さがモットー カイリキ
 パッケージにはバック面向きと書いてある
 明るい色目のブルースポンジで、AK47と似たような感じと推測
 それにしてもこのパッケージは、キラキラしすぎて文字が読めん
 MASAKIの商品ページには見つからないが、500円くらいか

 ざっと合計して7000円
 これはお得だ
 中国から輸入してもそれほど値段は変わらないし、送料1000円くらいするのを考えると、MASAKIの福袋で買った方がお得である。
 
 福袋ラバーはいつも早く使いたくって一気に4枚とも貼ってしまうので、今年はじっくり1枚1枚試すことにする。
 
 今回は意外性という点では今ひとつだった。
 禁断の「ご協力ありがとうございます袋」に手を出すか悩んでいる。
 
  

 明日の卓球教室にはどのラケットを持っていくか。
 UltimateOffensive2にQ5が一番良さそうだけど、インフォレSにDNAをもう一度試したいし、ピュアカーボン&ネクサスプロ、カルテットLFC&エアロックM、キョウヒョウ301&省狂NEO3も試したい。
 上手な人ばかりだったら使い慣れているUltimateOffensive2が無難かな。

 なんだか結局身の丈に合っていないラケットばかりだ。
 
 そういえば未だにライガンスピンを買っていない。
 ライガンは好みの打球感では無かったが、ライガンスピンは良さそうだ。
 価格も安いので手を出しやすいが、ヴェガXもほぼ同じ価格なので迷うところだ。
 いや当分買うつもりはないんだけどね。

 明日になったら気分次第で決めることにしよう。
 元気があったら素材系。
 無ければ両面GTTみたいに。

 
  ここまで書いて寝てしまったが、はて今はどんな気分だろうか。
   エアロックM、かな?
   
 

 
  

 長屋通りの路地裏で、卓球台で打ち合う2人と周りをかこむ人垣
 お金を賭けているのか見物人も真剣な表情で見守っている

 六兵衛「おうおうおう、何だよおい、ちっとはまともな球を打てよコラ」
 打つ球打つ球ネットにかかっていらつく六兵衛

 六兵衛「しょんべんが寝そべったみてえな球を打ちやがってこの野郎。しっかりしろい」
 相手の男「ちゃんと打ってますよ。ホイホイホイっとな」
 六兵衛「何でこんなヒョロヒョロ球が返せねえんだこん畜生め」

 男の打つ球はスピードも回転も無いが何故か上手に返球できない。

 長屋の人々1「六兵衛の奴、何やってんだ」
 長屋の人々2「ロク、おいロク、おめえに賭けてんだ、負けたら承知しねえぞ」
 声援にも関わらず、力一杯打った球はまたネット

 イライラがつのった六兵衛はラケットを放り投げる

 六兵衛「やってらんねえ。やってらんねえよこの野郎。こんなの卓球じゃねえ。」
 相手の男「それでは貴方は負けを認めるのですね」
 六兵衛「うるせえ。おめえのやっているのは、そりゃ卓球じゃねえ」
 相手の男「いいえ、これも卓球ですよ。このツブツブのらばあによって相手の回転が・・」
 六兵衛「ぽちゃぽちゃぽちゃぽちゃ腐った魚のような球ばかり、いい加減うんざりなんだよ。黙っていりゃあ調子にのりやがってよ。反則だろそりゃ。」
 相手の男「ほう、反則と言いなさる。具体的にはどのようなるーるに対しての反則だと?」
 六兵衛「何がるーるだ、何が具体的だ。すかしたこといってんじゃねえよこの青びょうたん。スパッと打ってバシッと返すのが卓球ってもんよ。そうじゃなければ卓球とは言えねえじゃねえか。そうだろ、みんな」
 長屋の人々「・・・・・・・・・」
 六兵衛「おい、なんだよおい。おまえらも認めるってのかよ」
 長屋の人々「・・六兵衛。諦めな。おめえの負けだ。るーる上は問題ねえと、ご隠居が言ってらあ」
 六兵衛「なんだとおい、何だよおい。それでいいのかよ。本当にそれで良いのかよ。おめえらそれで良いのかよ。こんなんで卓球と言えるのかよ。やってらんねえ、やってらんねえよ」

 大事なラケットを放り投げたそのままで、卓球台を去る六兵衛。

 六兵衛ガラガラと自宅の引き戸を開ける。
 六兵衛「おう、帰ったぞ」
 お富「いつもえらそうだねあんたは。仕事もしないでどこほっつき歩いていたんだい」
 六兵衛「うるせえなこの古漬け茶漬け。黙って茶でも出しやがれ」
 お富「自分のへそ汁でも飲んでな。どうせ負けたんだろう、この負け狸が」
 六兵衛「負けちゃいねえ、俺は負けちゃいねえはずだ」
 お富「何言ってんだいこの抜け作。試合はねえ、勝ちか負けかしかないんだよ。はずもくそもあるかい」
 六兵衛「おめえに言っても分かんねえだろうけどよ。どらいぶを打っても打っても効かねえし、挙げ句の果てには訳わかんねえ回転で返ってくるし。ありゃあ絶対細工がしてあるに違いねえ。反則だろありゃ」
 お富「あんたねえ、卓球何年やってるんだい。それはつぶだからばあと言って、あんたの打った球の回転が反転して返ってくる、そういう性質のらばあなんだよ」
 六兵衛「ちょっと待て。やけに詳しいなおい。卓球なんかやったことも無いし興味も無い、そう言っていたよな」
 お富、しまった、という顔をする

 六兵衛「まさかお前、経験者とかいうんじゃないだろうな・・」
 お富「ばれちゃあしょうが無い。お前さんには黙っていたかったんだけどねえ」

 
 お富「子鹿 蕪の部 藩代表で全国大会連続出場」
 六兵衛「・・おいおい」

 お富「全国寺子屋杯べすと16」
 六兵衛「・・まさか」

 お富「夏期将軍記念杯 3期連続決勝進出」
 六兵衛「・・・お富」

 お富「お江戸御前試合しんぐるす2回 だぶるす3回優勝」
 六兵衛「・・お前」

 お富「万国卓球展覧会団体戦 しんぐるす だぶるす 合計3つの金賞牌」
 六兵衛「・・・信じられねえ」

 お富「誰が呼んだか、ミスター卓球とはあたいのことさ」
 六兵衛「男かよ」


 
  

 買ったばかりのDNA HとヴェガXを貼ったインフォレSを持って、今年最初の卓球教室へ参加した。
 この卓球教室での用具使用感ほど当てにならないモノは無い。
 速い球が来ることはほぼ無いので、しっかり溜めて落ち着いて打つことが出来る。
 結果、弾みの弱い高弾性だろうが粘着ラバーだろうが最新式のスピン系テンションだろうが、難しくて扱えないという事が無い。この卓球教室で使用して素晴らしいと思ったマークVXSとか省狂3などを卓ログ会で使うとガッカリすることになる。
 などと考えながらDNA Hをフォア、ヴェガXをバックで練習開始。
 久し振りの練習なのでとても嬉しい。
 ただフォア打ちをするだけで、十分楽しいのだ。

 最初DNA Hはもの凄く違和感を感じた。
 粘着以外のスポンジ硬度50度を使った経験が少ないのだが、弾みに対するアシストがほぼ無い。
 ラケットが板薄インナーのインナーフォースレイヤーALC.Sなので、特にそう感じるのかもしれない。
 マークVとか高弾性ラバーの様な印象を持った。
 
 ドライブは打ちやすく、強打をすれば当然威力もでる。
 グリップ力に不安は無いが、擦り打つより厚く当てた方が良い球が出る。
 ループドライブを試す機会が無かったが、やりにくくは無さそうだ。
 ラバーの食い込みよりラケットのしなりで回転をかけている感覚で、もっと弾むラケットに貼ったら当然感想も大きく変わりそうである。スポンジの厚さが1.9mmと控えめなのも影響しているかも。
 ツッツキは特別やりやすくも無かった。
 キョウヒョウなどの粘着ラバーの様にはいかず、接線方向の弾みが大きいのか浮きやすく長くなりがちであったが、それはもちろん何度も言うように技術レベルの問題であろう。
 最後にスマッシュ練習を少しやったが、爽快感が少なくスピードも速くは無い。
 これもラケットの性質が影響していると思われる。
 インフォレSは厚くミートをしても素材感をあまり感じない。
 コントロールと回転重視の扱いやすいラケットなのか?
 
 文面を見ると否定的に思えるが、結構気に入った。
 次は個人レッスンとか卓ログ練習会とかで使って試してみたい。

 バックに貼ったヴェガX。
 1.8mmしかなかったので仕方なく買ったのだが、スポンジが薄いの事が好影響を与えているのか、とにかくツッツキがやりやすい。神経質に打たなくてもネットすれすれの低い球を出せる。
 バックドライブも打ちやすく、今のところ悪いところが見つからない。
 ヴェガプロの進化形っぽい紹介だったが、ヴェガアジアDFのスポンジ硬い版のような感じだった。
 もう一つスポンジが厚いのをフォア面に貼っても良いかも。
 ヴェガXは最新ラバーなのに価格も3000円ほどと安く、手に入りやすいので人気が出るに違いない。
 
 
 この卓球教室で楽しむ分には、今の技術レベルと用具で十分満足できる。
 卓球を始めた頃の目標は、だいたい達成したような気がしないでもない。
 

 6日にようやく休みが取れ、翌7日に楽しみにしていた正月セールへと向かう。
 初詣もかねて靖国神社へ参拝し、北の丸公園から工事中の武道館前まで歩いた後引き返し、九段下から東西線で高田馬場へ。
 これがセール初日だとお買い得商品を求めて焦るのだが、何日も経っているので落ち着いたものだ。
 まずは国際卓球へと向かう。
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 平日だがそこそこ混んでいて活気がある。
 今回悩みに悩んで買う物をリストアップしたのだが、最後の最後で決めかねていた。
 第1候補のDNA PRO Hを手に持ち、バック面用に考えていたブルーストームZ3を探す。
 あるにはあったがお目当てのサイズがない。
 次に新発売のVEGA Xを物色。
 これも2.0が無いのでスタッフに聞いたが品切れとのこと。
 セールに備えて在庫は持っていたであろうから、予想より売れたのであろうか。

 DNAとVEGA Xの1.8を持ってうろうろしていたら、よく見知った方が声をかけてくれた。
 思わず「おー」とか親しげに答えてしまったが、相手はスティガの塩野さんであり、もちろんセールの応援に来ているだけなので、こちらのことを知っているわけでは無い。以前三鷹の試打会でお相手をしていただいたことがあるので、勝手に親近感を覚えていただけであった。
 「DNAのHを買おうと思っているけど、本来は上手な人向けなんでしょうねえ」、とか話しかけると、「それならなるべく軽いのを選んだ方が良いですよ」、とアドバイスをしていただいた。
 なるほどと思って量りを借りて測量、一番軽いのを選ぶ。
 卓球王国の動画を見て気になっていたので、「DNAのHと他の硬度でシートが違うって言ってましたよねえ」、と水を向けると、「同じだと思うけどゆうさんはそう思ったみたいですねえ」、とのこと。



 せっかくなので「マントラS、凄い気に入って使ってます」と伝えた。
 「VEGA Xも試打したけど、良いラバーでしたよ」と背中を押してもらい、お礼を言ってレジに並んだ。

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 ただ買い物をしただけではなく、塩野さんとこういう会話が出来たのは嬉しかった。
 得した気分だ。
 恒例のガラガラくじは2本とも外れ。
 いつもなら保護シートくらいは当たるのだが・・・
 
 お腹がすいていたがそのまま次の目的地であるWRM高田馬場店へ。
 例によって狭い階段を上るとセールの案内板が。
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 中に入ると5人くらいいて、ラバーを貼ってもらったり、順番待ちをしたりしている。
 さすがに掘り出し物は残っているわけも無く、お目当てのGEWOのラバー、NEXXUS EL 50を手にレジに並ぶ。
 GEWOのラバーは何年か前にnano flexを買って以来だ。

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 本来なら単さんと会話を楽しみたいところだが、忙しそうなので早々に退散する。
 スクラッチくじの景品は「Xia論法 反射スピード徹底解説編」であった。

 最後は妻と2人でお気に入りの中華料理店、石庫門で麻婆豆腐と餃子を堪能する。
 相変わらず辛い麻婆豆腐だ。
 そして餃子の旨いこと旨いこと。ビールが飲みたくなったがここは我慢。
 
 店を出ると小雨が降っていて、急ぎ足で山手卓球へ。
 中を覗いて満足して、帰路へ着くのであった。 

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