私の知り合いにAという男がいる。同じように大人になってから卓球を始め、はまっていった男だ。
 最近話しているとどうも言っていることがおかしい。
 仕事中でもつい卓球のことを考えてしまったり、 東京に行くたびラバーを買ったりしている内はまだ良かったのだが、休みの日に卓球が出来ないとイライラして何も手に付かないのだそうだ。逆に1時間でも卓球が出来ると1日幸せな気分でいられるという。
 いくらなんでも卓球が出来ないからといってイライラするというのは大げさだ。そう思って何度も聞き返したがどうも本当のことらしい。
 最近ではイライラを紛らわすために家の壁に向かってスマッシュやドライブ練習をしているそうだが、それでは練習になるまい。バッティングセンターでもあるまいし。

 卓球は相手と場所がないと出来ない競技なので、どうにもならないとあきらめていたそうだが、あるとき閃いてしまったそうだ。

 卓球台を家に置き、卓球マシンを配置すればいつでも一人で練習できる

 おそらく広い家ではあるまい。前に聞いたときは確か6畳しかなかったはずだ。卓球台を置いたら寝る場所がないのではなかろうか。そう質問した私にAはこう答えた。

 卓球台の下に布団を敷けば良い

 お気づきかと思うが、むろんAとは私のことだ。

 妻の(賢明な)反対を押し切って注文してしまいましたよ ニッタクのコンキンメソッド
 
 これでいつでも練習できるよ コンキンメソッド

 どこで寝ようか コンキンメソッド

 ところでどういう意味なの コンキンメソッド