何故初心者に特殊素材ラケットをお勧めしないのでしょう。
 というより何故初心者に弾みすぎる用具を勧めないのでしょう。
 あなたは疑問に思ったことはありませんか。
 大は小を兼ねるというか、軽く打っても弾むのならそれはそれでいいのではないかと思いますよね。
 その理由をネイティブ初心者の私がお教えしましょう。
 初心者の私やあなたはフォア打ち一つとっても打つ度にフォームがばらばらで、飛んでいく球もコースがまちまちですよね。特にちょっとでも遠くの球を打つとき、体の真ん中に来た球を打つとき、要するに無理な体勢で打球するときはいつも以上にそうなります。それでも台に収まっているのなら、それはラケットやラバーの用具の力です。軟らかいラバーが球の勢いを吸収して飛びすぎるのを防いでくれたり、自然と上回転がかかって弧を描いてネットを越えたり、シートやスポンジに食い込んで発射角度を調整してくれたり、本来なら入らないはずの球を上手いこと調整してくれます。100%正解では無くても60%くらい正しければ補正してくれます。
 ところが特殊素材ラケットのように弾む用具は判定が非常にシビアです。
 少しでも角度が狂ったり、打つタイミングが早かったり遅かったりすると、そのまま結果となって現れます。
 弾むから、スピードがあるから、適当に打ってもゴリ押しできる、ではなく、とても繊細な技術や感覚が要求されます。
 もし表ソフトを使ったことがあるのなら、想像しやすいかもしれません。
 表ソフトは回転の影響を受けないから打ちやすい、のではなく一つ角度が狂うとネットに直撃するため非常に神経を使います。表ソフトを使った後に裏ソフトを使うと、大雑把に打っても入ることに感動します。硬い裏ソフトも同様です。
 初心者には弾まない用具、軟らかめの用具を勧めるのには理由があるのです。
 それでもぶっ飛びカーボンラケットが欲しいあなた、上級者向けの高硬度スピンテンションラバーが欲しいあなた、ようこそ卓球迷宮へ。このブログにはそんな失敗が山盛り詰まっています。あなたとはいい友達になれそうですね。