つじまる師匠に練習のお相手をして頂いているのだが、ペン+粘着ならではの擦り上げるドライブは、頂点まで上がった後急激に落下し、いかにも回転がかかった弾道で、正に理想とするドライブなのだ。
 同じように打とうと思っても力を回転の方に向けられず、ドライブだかスマッシュだか分からない球しか打てない。
 自分ではいくら振っても遅い球しかでないキョウヒョウ2もターゲットブルースポンジも、つじまるさんが打つとスピードと回転の載った勢いのある球が来る。特にターゲットブルースポンジなど本当にうねるような球なのだ。これはやはり打ち方の問題なのであろう。今まで自分の中で評価の低かったこのラバー、一気に高評価へと変わる。
 ペンはインパクトの瞬間スナップをきかせやすく、その結果ドライブ時に回転をかけやすいのだろう。
 シェークと平行してペンも練習中なのでよく分かる。
 
 そこでためしにシェークでもスナップをきかせて打ってみた。
 今まで試してみなかったのは、なんとなく手首を使ってはいけないような気がしていたからなのだが、具体的にはっきりと言われたわけで無い。打球時に手首をあれこれ動かすと不安定になるとは言われたかもしれない。
 バックスイング時に手首を小指側に溜めてインパクトの瞬間親指側に振り上げる。
 擦るってこういうことか!
 そうするだけで回転のかかったドライブが出来る。
 今まで回転をかけることに関しては評価の低かった粘着ラバーも、えらい良い球が出る。
 保管ファイルに封印された粘着ラバーを再評価したくなってきた。
 3時間弱の練習の中で、このことが分かっただけでも大収穫である。

 帰りの途中駅で卓球王国を買う。
 偶然にも「徹底解剖!強者のスーパーテク」コーナーで上田仁選手のフォアドライブの打ち方を解説しており、まさに手首の使い方でフォアドライブの質を上げるという内容であった。
 コンパクトなスイングで威力を出す為には、手首を使ってボールを掴み回転とスピードを出すという内容なのだが、詳しくは買って読んでほしい。

 肩甲骨打法と手首を使ったドライブが、自分なりのドライブ最終目標かもしれない。

 今までドライブを打つ瞬間に手首を使うと教えてもらったことは無く、アドバイスされたことも無く、入門書でも見た覚えも無い。本当はあったのかもしれないが覚えていない。
 出来る人には当たり前のこと過ぎて、あえて説明しない類いかもしれない。
 こういうことは頻繁にある。
 初心者、初級者が何を分かっていないのか、どこに躓いているのか、そのことを経験者や指導する立場の人に分かって欲しい。
 私がブログを書いている理由の一つがそれである。