「ピンポン」というマンガがある。
 言わずと知れた松本大洋の傑作卓球マンガだ。
 卓球を知らなくとも、卓球に興味が無くとも、純粋に漫画として面白い。
 他に卓球漫画というと少年ラケットくらいしか思いつかない。
 どんなに卓球に詳しい人が書いたとしても、絵とストーリーと演出が優れていなければ人気は出ない。
 残念ながら私には絵もコマ割りもできない。
 せめてストーリーだけでも協力できないかと色々考えた。
 真面目に書き始めてしまったが妄想なので予めお詫びしておく。

 ①卓道ブルース
 何とか最底辺の高校に潜り込んだ主人公は偶然卓球部に入部。最初の部活動の日部室へのドアを開けるとたばこの煙が充満しており床には日本酒の瓶が散乱している。そして花札や麻雀に興じるリーゼントやパンチパーマ、剃り込み角刈りの先輩達。卓球部とは名ばかりで不良のたまり場と化していたのだ。特に卓球に興味の無かった主人公はすっかり染まってしまい、シンナーを吸ったり女生徒を連れ込んだり好き放題。そして1年後元々喧嘩も強く少林寺拳法の使い手でもあった主人公は頭角を現し次期部長候補ナンバーワンの存在に。卓球の練習試合と称して近隣の高校を制圧していく主人公の手には、返り血で真っ赤に染まった鉛のピンポン球と鋼鉄製ラケットがあった。
 乱闘事件で警察に追われ、盗んだバイクでパトカーと白バイ数十台を振り切った主人公だが、最後はカーブを曲がりきれずガードレールに衝突。壮絶な最期を遂げる。
 最初から最後まで全く卓球をしない異色の卓球漫画。

 ②卓球狂の詩
 全日本に出場した選手を丁寧に描く1話完結の連作

 第1話・鋼のブル
 ひ弱な体で馬鹿にされていた実業団所属の卓球選手 ブル。ふと目にした通販で筋トレマシーンを購入。
 みるみるうちに鍛え上げて鋼の体を手に入れる。
 ところが卓球の練習をしていなかったので連戦連敗。
 苦しむブルだがついに必勝法をあみだす。
 ネットより高い球は全て全力でスイングし、プラスチック球をたたき割るという荒技、ジャコビニスマッシュ。
 何度も何度も試合が中断され、対戦相手が根負けして棄権するという前代未聞の試合内容で、次々と強敵を撃破。
 全日本予選を駆け上がる。

 第2話・下町の帝王
 ドヤ街に流れ着いた若者 明。ふとしたきっかけで卓球コーチの目にとまり手ほどきを受ける。けんかっ早い明はヤクザの抗争に巻き込まれ少年院へ。更生の目的で行われている院内卓球大会でライバル達と死闘を繰り広げる。出所後は真面目に卓球に取り組み、超人的な反射神経から繰り出されるトリプルクロスカウンターを武器に全日本大会出場を果たす。だが度重なる激闘により明の体は限界を超えていたのであった。

 第3話・寝業師-卓馬
 勝負は試合前から始まっている・・。そう公言してはばからない卓馬は、ありとあらゆる方法を使い試合前から対戦相手に揺さぶりをかける。酒 金 女、利用できるものは何でも利用し、戦意喪失した相手は自ら敗れ去っていくのだ。唯一揺さぶりの効かなかったライバルを偽違反用具疑惑の罠にはめ、ついに栄光の舞台へ。

 第4話・バッカスの剣
 酔えば酔うほど強くなる剣隼人。だが勝利の秘密はそれだけでは無い。ラケットのグリップに仕込まれた高濃度アルコールをラバーに染みこませ、スイングの度に気体として周囲に振りまく。気がつかないうちに酩酊状態に陥る対戦相手と審判。長引けば長引くほど剣のラケット捌きは冴え渡るのだった。

 第5話・卓球の神
 そしてついに4人が全日本準決勝で激突。
 勝利は誰の手に・・・・?
 



 ③第3卓球部
 憧れの卓球強豪高校に入部したものの、未経験者は2軍以下の3軍に所属。コーチも卓球台もピンポン球さえなく、やる気を失った先輩部員達が無気力に素振りをしている最悪の環境。そして経費削減から3軍の解散命令が出され卓球部から追い出されることに。なんやかやあって2軍対3軍の争いになり、負けた方が全員退部という条件で試合をすることに。勝ち目のない戦いにあきらめ顔の同級生達も、主人公の限界を超えた特訓に影響されて1人また1人と地獄の猛練習に参加。ついに3軍の先輩達も重い腰を上げて一致団結。市内の健康卓球教室に全員で申し込み、くせ者揃いの老人卓球家達から様々な技を教わり、実力を上げていく。
 そして運命の対抗試合が始まる・・・

 ④80年代風ラブコメ
 相思相愛の拓とみゆきはミックスダブルスを組むほど仲が良い。
 ところが2人で入学した高校には女子卓球部のみで男子は無い。しかも部員は全寮制。
 一計を案じた2人は、拓を女装させて女子卓球部員と偽り入部することに。
 こうしてはらはらどきどきの、何か疲れてどうでも良くなってきたのでこれで終わり。