前回中ペンを初めて使用して、裏面打法が全く出来なかったことに落胆したのだが、まだ中ペンに対して諦めたわけではなかった。
 いつものようにカーテンに向かって打ち込んでいるうちに、フォアスイングの時裏面で打つとスイングが水平になり自分の球とは思えないほど前進回転がかかることに気がついた。
 擦る力以外働かないようなスイングなのだ。しかも無理矢理ではなく自然にできる。
 ここから色々妄想が膨らんだ。
 たとえばフォア面を表ソフトにして早い打点で打ち込みながら、急に裏面で回転のかかったドライブを打つと相手は対応できないのではなかろうか。
 裏面に使用している酔龍は粘着ラバーでもあり、このまま使用できるだろう。
 そうすると表に貼る表ソフトが無いので購入せねばなるまい。ブレードが大きいので手持ちのラバーを流用するわけにはいかないのだ。
 
 いつもならこのまま購入まで行ってしまうのだが、さすがに最近買いすぎ傾向にあることは認識している。現状の構成で試してみて、フォア裏面打ちが上手く出来たらその時購入を検討することにしようと、珍しく冷静な判断を下せた。

 台を組み立て集球ネットもとりつけ、久し振りにiPong(廉価版球出しロボ)の出番である。

 早速試してみると

 はい やっぱり駄目でした。
 まずなかなかラケットに当たらない。当たってもネットまでしか飛ばないか、とんでもないところに当たって部屋中にピンポン球が散らばる。確かに回転はかかるがこれではどうにもならない。
 執念深く2時間くらい続けたがどうやっても出来ない。
 むしろ裏面でフラットに打った方がやりやすいくらいだ。

 実は前回出来なかった普通のバック側の裏面打法はあっさりできた。無理にヘッドを上げず横回転サーブのように振ると割と簡単に入る。が、フォア裏面打法に失敗した今何の慰めにもならない。

 本当は 負ける人は無駄な練習ばかりする という題にするはずだったが、日本チャンピオンに似た題名を使われてしまったので断念したことを付け加えておく