もうすぐTリーグが始まる。
 1年くらい前までは本当に可能なのかと勝手に心配していたが、今は上手くいくかどうか不安で勝手に心配している。
 何故不安なのかと言えば、4年前と比べて認知され人気が上がり、上り調子のように見える卓球が、また以前のように日陰の身に追いやられるのが嫌なのだろう。
 もともと卓球をやっていたわけではない私辺りが心配しても仕方が無いのだろうが、ここが正念場と頑張って欲しい。


 私なりに持続可能なTリーグのための提案をしてみたい。
 持続可能、つまり何度も足を運んで貰うためにはどうしたらよいのだろうか。

 ここは先達であるプロ野球やプロレスを参考にしたい。
 
 例えばプロ野球。
 ひいきのチームを応戦するだけでも楽しいが、他にも色々楽しみがある。
 一つは個人記録への挑戦。
 奪三振やホームラン数、防御率、年間最多安打、連続奪三振。
 こういったデータに惹かれる人は間違いなくいる。
 選手個人を追う楽しみもある。
 戦力外で球団を出されたベテラン選手が他球団に拾って貰い、古巣と試合をするときは異常に闘志を燃やすとか、ドラフトにかからずテスト生として入団した新人が這い上がってレギュラーになるとか。
 昼から酒を飲む代打専門の中年選手が三冠王を狙うとか、あっとこれは「あぶさん」だ。

 そういったドラマを知っていると、さらに試合観戦が楽しくなる。



 例えばプロレス。
 筋肉隆々のレスラーが猛威を振るい、圧倒的なパワーでチャンピオンベルトを奪う。
 次の対戦相手は小柄でぱっと見は弱そうな覆面中年レスラー。
 ところが試合が始まると芸術的な技を繰り出し圧勝。
 試合後マスクを取ると引退したはずの伝説的レスラー。
 プロレスのレベル低下を憂いて一夜限りの復活だった、とか
 相互格闘技チャンピオンが次々とプロレスラーを破り、プロレスは弱いとか言いだし、
 それを苦々しく思った実力派レスラー達も次々と敗れ、最後に登場するのが、あっとこれは「1・2の三四郎 2」だった・・・・

 つまり何を言いたいのかというと、ドラマやストーリーを楽しめるような工夫がされていると、Tリーグを楽しめる人が増えるのではなかろうか。

 ここでやっと提案。

 ドラマを盛り上げるために悪役卓球選手を登場させるというのはどうだろう。
 
 顔にはど派手なペイントをしてもらったほうが良い。マスクなら尚良い。
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・・・あくまでイメージ・・・・・

 試合前のラケット交換時から目が離せない。
 なぜなら審判が見ていないところで卑怯な振る舞いをするからだ。
 ラケットのグリップをへし折ろうとする悪玉選手。
 必死に止める善玉選手。
 「審判よく見ろ」と叫ぶ観客達。
 ようやく気がついた審判が止めに入って事なきを得る。

 試合が始まると反則技のオンパレード。
 口から火を吐き相手がひるんだ隙にサーブを打つ。
 何故かそういう時に限って審判は靴紐を直していたり、騒いでいるセコンドを注意していたりして反則に気がつかない。
 もちろん悪役なので、マナーも悪い。
 ネットインしようものなら詫びるどころか人差し指を突き出して品のないパフォーマンス。
 善玉選手も必死に食い下がるが、リズムを狂わされて負けてしまう。
 勝利した悪玉選手は敗れた善玉選手のラケットを奪ってへし折ってしまう。
 観客の大ブーイングの中悠々と退場する悪玉選手。

 そこに現れたイケメン選手が挑戦状をたたきつける。
 さあ次回はイケメン卓球選手対悪玉選手の壮絶バトルだ。
 次の試合も見に行かなきゃ。
 
 ってならないかな。
 ならないか。