卓球好きは2種類に分けられる。
 卓球という競技が好きな人と、それプラス卓球周辺部含めて好きな人だ。
 強い弱いも経験も技術も関係ない。
 極端な言い方だが、健康卓球教室で汗を流す初心者90歳のおばあちゃんでも、自分で打つことのみ好きな人は前者になる。

 それでは後者はどういう人だろうか。
 私は間違いなく後者だと思うので、自分を例にとってみる。

 5年ほど前卓球を始めることになった私は、少し打っただけで卓球の魅力に取り憑かれた。
 卓球というものをもっと知りたくなり、図書館で卓球関連の本を片っ端から読んで、歴史的な流れ、ルールや用具の変遷などを知識として勉強した。
 卓球専門誌の卓球王国という存在を知り、古本屋で手に入るバックナンバーを買い求めた。
 卓球王国が雑誌としてどのように成り立っていったのか気になり、電子書籍で第1号から何冊か注文。
 王国のムック「卓球グッズ」は過去5年程前まで遡ってアマゾンで注文し、これまた電子書籍で第1号から何冊か購入した。
 用具の種類が多い事に気がついた私は、ほぼ全てのメーカーカタログに目を通し、かなりのラバーやラケットの名前や性能を覚えただけで無く、 現行商品でも発売当時の方が説明も多く割かれているだろうと古いカタログをネットで集めた。
 卓球ショップに興味が出てきて、旅行する度に地域のショップを巡り、家族から煙たがられた。
 卓球の入門書や技術書も時代によって変化が有り、例えばペングリップの記載の割合が減っていく様子が気になって色々過去に遡って買い求めた。
 こうして得た知識を記録していくためにブログを開設し、自己満足の塊であるような文章を書き殴ったりもした。
 卓球ショップでどのようなラバーを勧めているのか気になって、行く店ごとに同じ質問をして傾向を調べるなんて迷惑なこともやった。
 中国では日本と違った用具の世界があるらしいと分かったので、個人輸入もガンガンやって、今ではアマゾンに注文するのと変わらぬ感覚になった。

 私は多かれ少なかれ皆同じようなものだと思って会話をしていたが、どうやらそうでも無いことに最近気がついてしまった。

 ほとんどの人はラケットでピンポン球を打つ行為そのものを楽しむだけで、その背景なり周辺文化には興味が無い。
 沢山知っているからといって卓球が上手くなるわけでは無いので、それは正しい姿勢なのであろう。
 それでも私は知りたいという欲求を抑えられない。
 ラバーの性能がメーカーというより工場の影響の方が大きいと分かったら、どのラバーがどの工場で作られたのか、一覧表を作りたくなる。
 ペングリップが衰退していった原因が卓球スタートの低年齢化にあるといえばなるほどと膝を打つし、木べらがなぜ禁止になったのかきっかけを知りたいと思う。
 ラバーの性能表示は発売したときのまま変わらないので、新製品が出る度に整合性がとれなくなるのは消費者目線からはおかしいと思うし、大々的に新発売された商品があっという間にカタログから消えてしまったのは何故なのか気になって仕方が無い
 卓球に興味を持った大人卓球初心者が、上手になりたいと思った時にどういった手段を選べるのか議論したいと思うし、卓球のボリュームゾーンである中学生の部活動における指導者不足を解決する方法をもっと考えて欲しいと色々な人に問いかけもする。
 そういったなかで旧WRMスタッフのはじめちゃんと意気投合して講習会をお願いしたり、初心者向けのレッスンとしてお勧めのユーウェルク卓球場を個人的に応援だってする。

 こうした熱のようなものは誰にでもあるもので、そしてたいてい長続きしない。
 多分それは平均して3年くらいなのではと思う。
 

 なので3年たってもその熱量を維持できているのなら、それは立派なあれだ。
 例えば卓球ブログを始めて、3年経っても当初と変わらぬ密度と頻度を保っているなら、あなたは立派なあれといえる。
 あれ、つまりオタクとは語る存在である。
 稚拙であったとしてもオタクとはなにがしかの自説を持つ者だ。
 そしてその自説を語らずにはいられない。
 つまり私は卓球オタ・・・・・
 
 残念ながら手記はここで終わっている