5年ほど前、あれ、6年前だっけ?
 とにかくそれくらい前に卓球を始めた私は、妻と娘と共に越谷レイクタウンのスポーツショップに来ていた。
 広大なスペースの中にある、ちっさな卓球コーナーにラケットが10種類くらい売っていて、シェークかペンかを選ぶことになった。
 振り返れば高校時代遊びで卓球をしていたときはペンが主流だった。
 その時は迷わずペンで練習していたのだが、当時すでにシェークの方がモダンなイメージがあった。
 多少なりとも感覚のあるペンとどちらにするか迷ったが、せっかくだからとシェークのラケットを購入して、卓球教室へ通うことになる。 
 1年くらい練習したがイロハのイであるフォア打ちもまともに出来ず、煮詰まった私はシェークを諦めペンのラケットを購入した。
 思えばそこら辺りから迷宮の深みにはまっていったのだが、このペンというのが曲者で、用具にしろ技術にしろほとんど情報を見つけることができないのだ。
 例えば檜単板に一般的に合うラバーは? 日ペンの握り方は? フォアとバックの切り替えの際どのような指使いなのか、単板の特性は? ショートの時の重心移動は? フォア打ちの時のラケット角度はどうなっているの? ドライブの時手首はどう使うの? 裏面はどうやって打つの? などなどいくらネットで探しても出てこない。
 思いあまってペンが主流だった頃の卓球入門書を探し求めたり、ペンの打ち方DVDが付属している一昔前の卓球技術書を購入したが、困ったことにそれぞれ書いてあることが違うのだ。
 握り方一つとっても書いている人によって正反対だったりして、これはもう素人さんお断りの職人的世界なんだなと思ったものだ。
 
 そういう中で貴重だったのがWRM(ワールドラバーマーケット)で配信しているXiaさんの技術動画だった。
 当時投稿されていた動画は全て遡って見たと思う。
 それでも基本的すぎることは語られない。
 Xiaさんとお会いしたとき「上手な人は上手で無い人の事を理解できない。なぜなら自分が当たり前のように出来るので、出来ない人がどこで躓いているのかそもそも分からないから」といった様なことをお話しした。


私視点


Xiaさん視点
 

 なんでこんな記事を書き始めたのかというと、本日公開された動画がまさに当時求めていた情報だったから。
 まあそれでも結局シェークに戻ったんだろうけど。
 なにしろシェークは楽なのよ・・・・
 
 考えて見たらシェークだってグリップは人それぞれだし、ラケットとラバーの相性なんてどうとでも言えるし、スイングだって千差万別だ。
 ペンホルダーの情報が少ないのは、やっぱり需要が少ないからなんだろうなあ。
 これからますます狭き門になっていくペンホルダー。
 こうした貴重な情報を網羅した日ペン専門のホームページとか、誰か作らんかな。