卓球を細々と続けて気がつけば5年半。そろそろ世界ランキング上位に顔を出しても良さそうな気がするが、未だにフォア打ちも満足に出来ず、伸びしろを眺めているだけで人生終わってしまいそうである。
 実は某日某所にて卓log会会長と一緒にレッスンを受けてきた。
 レッスン修了後、台を自由に使って良いシステムだったので、恐れ多くも会長にお相手していただき、2時間ほど手ほどきを受けてきた。
 対下回転打ちドライブの練習を主にやったのだが、あれこれアドバイスを受けても全く改善されず、2時間ひたすらアドバイスを受け続けた。
 例えば額の辺りでラケットを止めてと教わっても、何故か止まらない。
 振り終わりのラケットの位置が左方に流れてしまって、肘が上がったり伸び上がったり手打ちになったり、色々あるが基本的なフォームがどこかおかしいのだろう。結果回転がかからず不安定になっている。

 
 自宅に帰ってからどこが問題なのかずっと考えた。
 ①ラケットの振り始めが低すぎて下から上へのスイングになる
 ②擦って回転をかける事しか出来ない
 ③特に対下回転打ちではスイングが大きくなりすぎる
 ④スピードが出ない
 ⑤対上回転と対下回転でフォームが違いすぎて切り替えが難しい
 ⑥腕だけのスイングになりやすい
 
 などなど。
 そうして気がついたのが、自分のフォームがいつのまにか肩支点になっていたこと。
 肩支点かつループドライブ用のフォーム。
 肩支点なのでテイクバックが大きくなり、フォロースイングは左に流れ、スイング半径が大きいのでインパクト位置が合わせにくい。そしてループドライブしかできないので打点が常に低い。
 どうすれば改善できるのか。
 通勤中も仕事中も休憩中も時間さえあればこっそり素振りをして研究した結果、初心に返ることにした。
 それは卓球教室初日に教わった打ち方。
 小さく前へならえの形からそのまま右へ開き、戻しつつ前方に振り上げる。
 振れば振るほど理にかなっている気がしてきた。
 早く練習したいが相手もおらず、1人素振りの日々。
 最後の手段で個人レッスンを申し込み、プロコーチに相談しながらフォームを完成させることにした。
 
 つまりここからが本題。
 今回の担当は今泉コーチ。
 フォームの課題と自分で考えた改善点を伝えたところ、私の考えていたフォームはいわゆる当て擦りタイプで、偶然にもコーチオススメのスイングであった。
 スイング方向の予測がつきにくいので実戦向きらしいが、私としては対上回転も対下回転もとにかく安心してドライブを打てるようになることが当座の目標である。
 打ち方を教わって早速練習開始。
 これが予想以上に良い感じ。
 上半身がコンパクトで安定しているので、下半身の動きにも余裕が出来る。
 対上回転だろうが対下回転だろうが、今までに無いスピードと回転のバランスで、とても気持ちが良い。
 
 このフォームの良い点は
 ①振出しが腰の高さより上になる
 ②肘の可動域の関係上テイクバックは体の横より後ろにいかない
 ③腕の力では無く体の力を使い易い
 ④スイングがコンパクトになり安定する
 ⑤力を伝えやすいのでスピードが出る

 といったところか。
 ただし、足が疲れてくると全くダメで、途端に入らなくなる。
 これは当たり前か。
 
 とにかくこの延長線上に上達があると確信した。
 フォアに関しては初めてレールに乗った気がした。
 インフォレSをぐりっとやって上板がべろっとなったが気にならないくらい夢中で打った。
 元々粘着ラバーに合った打ち方らしいので、キョウヒョウでも試してみたい。
 次の練習が楽しみだ。