今回久し振りに双を引っ張り出してきて、ペンに再挑戦したのは、どこで見つけたのか思い出せないが、今まで解らなかった握り方のポイントが解ったからだ。
 それはとても単純なことで、親指と中指で板を掴むということだ。親指と中指で持つと、人差し指はフリーになり、コルクに引っかけようが外そうが好きなように出来る。また、いままで右手のあちこちが不自然な角度になり、すぐに痛くなったのだが、それが無くなった。この持ち方になると、裏面の3本指は伸ばすより教科書通り丸めた方が持ちやすくなる。

 真面目にペンを握ったのは本当に久し振りなのだが、シェークと比べて明らかな利点がある。
 ①ネット際の処理が簡単・・・シェークなら届かないところも届く上に、軽く落としたりフリックしたりも思ったように出来る。
 ②ツッツキが簡単・・・シェークと違い、縦方向に入れるツッツキは、とてもやりやすい。フォアもバックもない。真ん中でつっつけばよいので迷いもない
 ③サーブの回転がかけやすい・・・手首が使えるからか、横回転 下回転 横下回転も(シェークと比べれば)かけやすい。特に横回転は顕著にかけやすい。
 ④スピードのあるナックルサーブがかけやすい
 ⑤少し離れて強打するとき、力を入れやすい



 もうこれからペンで行こうかと思うくらいだが、肝心のフォア打ちやバックがまるで上手くいかない。少し早く打たれるとフォームがぼろぼろになり、肘が上がった変な打ち方で振り遅れてしまう。
 期待の裏面打法も、とっさの時にはまるでできない。



 1時間半くらいペンを使った後、いつものシェークに持ち替えたのだが、思わぬ効果があったので記しておく。
 ペン特有の、ラケットが手のひらの延長のような感覚が残っていて、ラケットを自由に操れる感じなのだ。これはしばらく打っていたら無くなってきたので、定期的にペンを握った方がいいのかも。

 もう一つの効果は、シェークって何て使い易いのだろう、というありがたみが解ることだ。
 バックのなんと打ちやすい事よ!
 気がつかないうちに、シェークの感覚という物が多少なりとも身についていたようである。