卓球迷宮地下1階

~貼ったり はがしたり また貼ったり~

カテゴリ:卓球日誌 > 卓log会

 およそ2年ぶりくらいの卓log会埼玉支部会。
 なんとはじめちゃん講習会以来だ。
 
 その間に盈月さんと打ったり、立野Bさんと打ったりはしていたが、今回はメンバー4人+お子様の計5人と、そこそこの規模。
 地元開催ということで自然と会場探しなど請け負った。
 
 参加者
 
 
 

 会場は我がホームグラウンド、水上公園卓球場。
 自転車で参加できるのが嬉しい。
 
 朝9:00にプール入り口に到着すると、すでにまっぽっぽさん親子が到着していて挨拶を交わす。
 数分待っていると盈月さんも到着。
 早速受付を済ませて卓球場へ。
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 二組に分かれて練習開始。
 最初は盈月さんと打つ。
 盈月さんはハンドソウの使い手で、紆余曲折の末ラージ用ラバーとアンチを貼っている筋金入りの何かの人だ。
 盈月さんが打った球は滑る様に飛んできてホップするように見える。
 打ちにくいと言えば打ちにくいが、それほど気にならない。
 
 お次はまっぽっぽさんの次男と。
 日ペン使いの現役卓球部員で随分と上手い。
 中学生にしてはしっかりとしていたが、親の目があるからかも。
 
 40分ほど経ったところでインデペ。先生の登場。
 はるばる田無から、と思ったが、まっぽっぽさんは新潟からだし、盈月さんもチバの奥からだったので、むしろ近いじゃんと思った。
 
 インデペ。先生と打つのは深川北以来で、それもブロックをしただけだったので、今回打つのは楽しみにしていた。打つというか教えてもらう気満々だったのだが。
 30分ほどバックとフォアの基本的な打ち方を教わった。
 バックは手首を使いすぎない打ち方のためにはどのようにするべきか具体的に教わり、これはとても参考になった。
 フォアドライブもスイングの仕方から色々教わって、勉強になった。
 その後のオール練習で全く実戦できなかったのは残念だったが、バックに関しては僅かに希望が見えた。
 
 なんだかんだ3時間まるまる練習してお開きとなる。
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仲良く記念撮影



 忙しいまっぽっぽさん親子はここで別れて、盈月さん、インデペ。さんと3人で昼飯タイム。
 水上公園そばの中華料理屋で打ち上げをした。
 普段ネット越しでのやりとりが多いので、直にあって話せるのはやはり楽しい。
 そして地元開催は気が楽で良い。
 また埼玉でやりたいものだ。

 今回地元なのでラケットをかつてないほど持っていった。
 UltimateOffensive2
 インフォレS
 バーンオフ
 スワット
 Virtuoso offensive-
 エバンホルツ
 博
 キョウヒョウ301
 カブリオレ
 ピュアカーボン
 
 オールの最中とっかえひっかえしたが、どれも大差なかった。
 ラバーも粘着だろうがテンションだろうが高弾性だろうが極薄だろうが大差ない。
 あるのは打ち方の違いで、ようは慣れの問題でもある。(私レベルの場合)
 今日の練習をふまえて、帰宅後インナーフォースレイヤーALC.Sにロゼナとライガンスピンを貼った。
 これはかなり良さげな気がする。
 インフォレSよりスワットの方がよかったかな?
 

 

 

 詳しいことは上にリンクを張ったナルコさんの記事を読んでいただきたい。
  
 どうも私はきちんと順を追って書いたり、結末を考えてから書くのが苦手なのだ。
 筆の赴くままにあの日のことを振り返ってみよう。
 
 学生時代に激しく迷って以来、渋谷の街が苦手だ。
 ハチ公前に立っているにも関わらず、どこにハチ公がいるのか分からないくらい土地勘が無い。
 だいたい地名に道玄坂とか宮益坂とかやたら坂がつくだけあって坂道が多い。
 国際卓球渋谷店は、坂を上ったり下ったりクルクル回ったりしたあげく、坂道の陰に隠れ潜むように営業しているのをようやく発見した。
 ホビット庄に迷い込んだ気分だ。
 最終目的地の勤労福祉会館も相当手強く、グーグルマップが無かったら絶対に発見できなかっただろう。
 だいたい看板が小さすぎるのだ。見つかることを恐れているような、利用者が増えるのを拒んでいるような。
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 いやそれは言い過ぎか。
 とにかく渋谷は人が多い。 
 待ち合わせているナルコさんを見つける事など本当に出来るのだろうかと心配になり始めた頃、ひょっこりナルコさんが現れた。
 群衆の中から無作為に選ばれた通行人の一人が私の目の前で「ナルコさん」というキャラクターに置き換わったくらいのひょっこり具合だった。
 注)「ひょっこりナルコ」さんでは無いのでそこは気をつけて欲しい。

 今回色々あって計5人での練習になった。
 初対面の方ばかりでえらく緊張する。
 自信のある分野だったらむしろ積極的になるのだが、卓球好きなのに技術も自信も経験も無い。
 ん?
 まさかこれがいわゆる「下手の横好き」だなんて事は・・・
 
 参加者
 
 
 
 

 
 始まってからよくよく見ると、私以外は全員ペン。
 ペン粒、ペン表、ペンドラ、ペンドラドラ
 自分のシェークが間違っている様な気がしてきて、中ペン持ちするべきか真剣に悩んでしまった。
 皆さん卓球が上手なだけでは無く、明るく爽やかで礼儀正しい。
 サーブの時ピンポン球を台の手前に当てて顔面強打をしたとき(しかも2回)も、力みすぎて空振りしたときも、嫌な顔もせず笑っていただき(可笑しかっただけか)、一人紛れ込んだ初級者としては居心地良く楽しめた。
 
 パートナーをとっかえひっかえダブルスを楽しんだのだが、私の入った組が勝つことはついに一度も無かった。
 インターハイ三位だろうが、高知県代表だろうが、全日本選手権出場選手だろうが、世界スリッパ卓球選手権チャンピオンだろうが、私と組むと負けるのだ。
 なんと恐るべきハンディキャップ。
 彼らはもっと私のために頑張るべきではなかっただろうか。
 この、50歳近い、足腰が弱った、心細いヘアースタイルをした、内気で人見知りな私のために。
 もちろんそんな図々しいことは口が裂けても言えないので黙っていたが。
 
 実力に差がありすぎて何も出来なかった。
 せっかく磨いた必殺技も、ピンポン胸トラップしか出来なかった。
 
 ピンポン胸トラップは何度成功しても得点にならないところが残念だ。
 次に練習できる機会があったら全ての技を披露して、何とか一勝でも上げたいものだ。
 こんな記事を書いていると出入禁止をくらいそうだが、そこは広い心で受け入れて欲しい。
 

 
 
 
 

 
  

 先週くらいから湖南料理湖南料理と耳元で呟かれても、あたしそもそも湖南料理って知らないんですけど。
 「本場の湖南料理を食べようよ」
 なんて、いくら言われても、知らないものは知らない。
 そんな言葉に騙されて、ホイホイついていく女の子もいるのかなあ。
 あたしは違うよ、とは言えない。情けないけど。
 だって美味しい料理とお酒を飲んだら、あたしはきっと楽しい気分になると思うし、そうなったら、ね。

 

 「辛いです」
 「これは辛い」
 「辛いのは好きだけど苦手だ」

 立野さんご推薦の「本格湖南料理 李厨」での会話は8割方こんな感じ。
 確かに美味しい。
 美味しいけど辛い。
 辛くて辛くて涙が止まらない。
 泣きながらビールを口の中に注ぎ、一瞬だけ痛みが和らぐが、またすぐぶり返す。
 卓球の話とか、色々したいがこれは無理。
 
 このお店は高田馬場さかえ通りにある一見普通の中華料理屋だが、店員も客もほぼ中国人で、日本語がほぼ聞かれない。
 1人では決して入らないであろう、そんな店だ。
 ああ、言っておくけど、料理は美味しい。
 辛いのが好きならオススメである。

 ビールでは無く水を飲んだら辛さも和らぎ、ようやく普通の会話が出来るようになったので、またまた卓球TALKに花を咲かせた。
 いくら話しても尽きることは無い。
 残念なのは、ほとんど覚えていないことだが。
 
 散々卓球話をしているうちに、またぞろ卓球をしたくなってきた。
 この卓球をしたいという欲望は、はたしてどこから来ているのだろうか。
 永遠のテーマであるなあ。
 
 立野さんと別れを告げて、電車に乗り込むのであった。

 終わり
 

 
  

 風が鳴っていた。
 道にせり出した大きなケヤキの木が揺れる度に、黄色に熟した葉がひらひらと舞う。
 冬を目の前にした秋の終わりは、色鮮やかなのにモノトーンでもある。
 こういう季節も嫌いじゃ無いと、良介は思った。
 本来なら今頃飲み始めているはずである。
 はずであったが、時間が早すぎて繁華街に灯が入っていない。
 その鬱憤を晴らすように人混みを早足で歩く。
 何でこうなった。
 その思いが良介にはある。
 何だよ、畜生。
 思わず声に出してしまって、慌てて口をふさいで辺りを見回す。
 卓球なら誰にも負けない。
 そう自負していた。
 自分は見た目も悪い。
 気の利いた言葉も言えない。 
 頭も悪いし、金も無い。
 連れはいても友達とは言えない。
 横にいる立野だって、内心何を考えているのか分からない。
 ただ世間から受け入れられない、そのか細い連帯感で繋がっているだけだ。
 卓球だけは自信があった。
 もちろん全国1位であるとか、そんなレベルの話では無い。
 無いが、少なくともそのこら辺りの経験者気取りには負けない。
 そのプライドとも言えないプライドが、あっさりと砕かれたのだ。
 なにより砕いた相手にとっては、記憶にも残らない一戦である事が明白で、それがまた悔しかった。
 何だよ、何だよ。
 また声に出してしまった。
 酒でも飲まずにはいられなかった。
 その酒が飲めないのなら、また練習するか。
 




 「まだどこも空いてないですねえ」
 「そりゃそうですよ、まだ4時ですもん」
 日が沈むのが早いので忘れがちだが、まだ午後4時なのだ。
 みっちり練習をして、早く酒を飲みたかったのだが開いてないなら仕方が無い。
 そういえば先週行きそびれた山手卓球を見てみたい。

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 聖地聖地と言いながら、山手卓球を知らないなんて、モグリですね。

 ん
 幻聴?

 いつも歩いているさかえ通りを1本奥に入った場所に山手卓球がある。



 道一つ違えば、今でも人攫いや拐かしがいるから、注意するように


 暗転


 ・・・

 中に入ると予想通りの渋い卓球場で、2組ほど先客がいた。
 見るとスリッパで卓球をしていて、なるほどこういう場所なのねと納得。
 こうして本日3回目の練習開始。
 
 山手卓球は、台と台の間が狭いことと、卓球台がツルツルで滑ることと、石油ファンヒーターが効き過ぎて暑いこと以外は最高の環境である。
 まるで自分が傑作卓球マンガの「ピンポン」の登場人物になったような気分になれる。

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 最初はキョウヒョウ301にマークVXS。
 やっぱりネットばかりで早々にピュアカーボンにチェンジ。
 この回はお互いのサーブからの展開を重点的に練習した。
 私はバック側のサイドを切る順横サーブ。
 なぜだか調子が良くて、面白いように決まる。
 楽しい。
 上手く行くから楽しい。勝つから楽しい。
 
 立野さんにはフォア側に下回転サーブを出してもらって台上の練習。
 成功した記憶ばかりだが、冷静に考えて見ると9割方ミスしている。
 むりやり起こさないで、素直にツッツキにするべきであろう。

 何だかんだであっという間に1時間がたった。
 ファンヒーターのおかげで汗もたっぷりかいて、準備万端いつでも飲める。
 
 



 
 

  

 駅前の緩い坂を新宿方面に向かってしばらく歩くと、急に目の前が開けて戸山公園にぶつかる。
 一口に戸山公園と言っても明治通りによって大きく2つに別れていて、山手線内で一番標高のある箱根山を中心とした箱根山地区と、そこよりは一回り小さい大久保地区がある。
 私たちの目的地である新宿スポーツセンターはその大久保地区の入り口付近に建っていて、地域住人にスポーツの場を提供する貴重な施設になっていた。
 当時、つまり貴絽良介が40代を過ごした2010年代後半は、長い不況のトンネルを抜けること無く、新元号と東京オリンピックを迎えることになり、興奮と冷めた雰囲気の渾然とした、一種異様な時代と言えた。
 さて今回テーマとしている卓球についてだ。
 2016年リオデジャネイロオリンピックにおいて、男子団体銀、女子団体銅、男子シングルス水谷隼銅メダルと好成績をあげた事が注目を集める結果となったのは間違いない。また、伊藤美誠、平野美宇、張本智和を筆頭とする若手の台頭も相まって、日本人好みの様々なドラマが生まれ、東京オリンピック1年前から盛り上がりを見せていた。(敬称略)
 その影響は一般プレーヤー層の増大という目に見える形になって現れる。
 かつては趣味としての卓球を楽しもうとしても、肝心の場所もやる相手も不足していて、マイナー競技のプレーヤーとしての悲哀を味わっていた彼らが、いざ卓球がメジャースポーツに半ば昇格と言った形になった途端、貴重な練習場が満員で利用できないという現実に直面することになった、





 なったんだよなあ、と頭の片隅で考えながら立野さんと再びスポセンのドアをくぐった。
 午後の部開始から30分たってしまっていたので、もしかしたら台が埋まっているかも。
 いつもの貧乏性が私の足を早足にさせる。
 3階まで階段を上り、小体育室のドアを開けて中を覗く。
 ガラガラだ。いつものスポセンだ。
 安心したところで早速練習開始。
 立野さんとは夏に練習して以来だ。

 立野さんはほぼ同時に卓球を始めた貴重な大人卓球初心者仲間で、しかも同い年というさらに貴重な練習相手でもある。
 いつも私より2周くらい先を行っているので、色々アドバイスをくれる。
 しかも今回私の気になっているラケット、インナーフォースレイヤーALCを持ってくると言っていたので楽しみにしていた。 
 私の方も、立野さんのリクエストに応えて今時珍しいガチガチのカーボンラケット、カブリオレを持ち込んでいた。
 立野さんの球は健康卓球教室の方々より遥かに速いので、なれるまで時間がかかる。
 最初のフォア打ちから色々駄目出しをされてしまったが、後から考えてみたらマークVXSが弾まなすぎたのも良くなかった。いつもの遅い球ならマークVXSやキョウヒョウも有りだが、そこそこ速い球になると難しくなる。
 対立野さんに一番良かったのは、アウターカーボンのカブリオレや分類不能特殊素材ピュアカーボン。
 回転とスピードが乗っている球も、カーボンラケットなら全く押される事無く返球できる。
 そのかわり下回転を持ち上げるのはちょっと苦労するので、ロングサーブ主体の展開が良いに違いない。
 お借りしたインナーフォースレイヤーALCは板厚が6mmとのことで、グリップが太いのが気になった。
 それよりも立野さんが以前から愛用しているカルテットAFCの方が遥かに打ちやすい。
 私の所持するカルテットLFCとは兄弟ラケットのはずだが、随分と打球感が異なっていて、AFCは柔らかい中にも力強さも兼ね備えている、扱いやすくて威力もだせる、バランスの取れた良いラケットだと思う。 返す返すもデザイン変更が残念でならない。
 フォアドライブの打ち方も教わって、回転がかからないのを改善する為のラケット角度とか、バックドライブを中陣から打つコツとか、有り難いアドバイスをもらった。
 二人してラケットをとっかえひっかえして2時間30分ほど練習をした。
 立野さんはアウターカーボンを気に入ったようで、もしかしたら今頃ポチッとしているころかもしれない。ティモボルALCとかね。 
 私も用具に関して色々学ぶことが有り、とりあえずマークVXSは諦めた。
 省狂3も。追加注文中なのに。
 16時の閉館ギリギリまで練習して、スポセンをあとにした。
  

 駅前の大きな交差点で、つじまるくんと2人して立っていると、あまりの人混みに目眩がしたような、そんな気がして良介は、そっと傍らに立つつじまるくんの分厚いジャケットの袖を掴みました。
 戦争が終わった直後は闇市で賑わった高田馬場駅前も、警察が厳しく取り締まったので、いまではすっかりきれいな町並みになったのだと、職業軍人だったお父さんがいつだか話してくれた事があります。
 道一つ違えば、今でも人攫いや拐かしがいるから、注意するようにとも。
 そういえば道行く人の中に、未だにボロボロのゲートルを巻いた軍服姿の男や、上下ちぐはぐな服を着たルンペンや、素早く走り回る浮浪児らしき姿が目に入ってきます。

 「良介君、大丈夫かい?」
 心配そうな表情でつじまるくんが顔をのぞき込んだので、慌てて良介は掴んでいた袖から手を離し、何とか笑顔で返事をしました。
 「大丈夫さ。それより立野君の姿は見つかったかい?」
 「うーん、そろそろ来る頃なんだけどねえ。あ、あそこにいるのがきっとそうだよ」

 つじまる君の指さす方を見ると、確かに探していた立野君です。
 高そうな茶色のセーターとグレーの長ズボンはいつもの格好なので、すぐに分かりました。
 「やあ、君たち、もう来ていたんだね」
 早足で近づいてきたので、立野君の息があがって、白い息が信号機のすぐ下まで昇っていきます。
 「さあ、いこう。もうお腹ペコペコだよ」
 食いしん坊の立野君らしい言葉に、僕たち2人は顔を見合わせて笑ってしまいました。
 そうすると立野君もつられたように笑って、僕たち3人の笑い声が、 青い空に吸い込まれていきました。

 
 「貴絽さん、大丈夫ですか?」
 心配そうに顔をのぞき込まれた。私は一瞬どこにいるのか分からなくなってしまった。
 「大丈夫だよ、つじまるくん・・・いや、すみません、つじまる師匠。」
 「本当に大丈夫っすか?立野さん、来ましたよ」
 「大丈夫、大丈夫。さあ、お待ちかねの餃子ですね」
 慌てて取り繕った私は先頭に立ってドンキホーテの階段を降りる。
 そこはお気に入りの餃子屋、安亭。
 前日の会社の送別会でアルコールを飲み過ぎたので、ノンアルビールで乾杯。
 いつも通りの熱々餃子を頬張りながら、3人で卓球TALK。
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 ビールの味がするせいか、ノンアルコールにも関わらず、多少酔ったような気分になれる。
 1時間くらいはあっという間に過ぎて、つじまる師匠はお帰りの時間。
 名残を惜しみつつ、つじまる師匠は駅へ、私と立野さんは新宿スポーツセンターへと、交差点を後にしたのであった。

 
 
 
  

 俺の名前は貴絽良介。
 都内の三流私大に通う、平凡な大学生だ。
 同学年の奴らは学期末のテストに向けてスパートをかけている頃か。
 テストなんて、ばからしいぜ君たち。
 教育の現場では1点1万円で取引されている現実を知らないのか、知らない振りをしているのか。
 俺はと言えばジャージにリュックと身軽な格好で新宿某所を歩いているところだ。
 ジャージといったって海外ブランドの特注品だ。その辺の若造には着こなせないハイセンスな服だが、俺が着ればビシッと決まる。フルオーダーメイドだから当たり前だ。 
 
 
 新宿駅の一般人には公開されていないプライベート駐車場に愛車の(外見は)ノートハイブリッドを停めて、そこから数分歩いただけでのどかな公園にぶつかる。
 この敷地内にあるスポーツセンターが今回の目的地だ。
 公営のスポーツセンターなどえらく庶民的だが、俺はこういう所も嫌いでは無い。
 トランジスターグラマーな受付嬢に愛想笑いをしながら3階まで上ると、だだっ広い通路にまでカンカンと小気味よい音が漏れ聞こえてくる。
 いつもながらこの音を聞くとアドレナリンが過剰に分泌されて、体が戦闘態勢になる。
  
 鉄製のやけに重い扉を開けて体育館へ入るなり、お目当ての人物の後ろ姿が目に飛び込んできた。
 気配を消して近寄る俺に気がついているのかいないのか、辻円弥 通称つじまるは筋肉質な体を薄いTシャツに包んだ身軽な格好で、俯いて座り込んでいる。
 「久し振りだな、つじまるよ」
 「物騒な気配を感じたが、やはりお前か貴絽良介」
 後ろを向いたままだが、ニヤッと笑った顔が想像できた。

 俺とつじまるのつきあいは長い。
 中学校に進学早々アラブ圏の某組織に放り込まれた俺が、言葉も通じず金も無く、スパイ容疑で殺されそうになり、親父仕込みのサバイバル術を駆使して脱出を企てていたときに遡る。
 鉄条網の植え込まれたやけに高い壁を乗り越え、あと一息で成功というところで結局捕まり、死にものぐるいの格闘をした相手がこのつじまるだったのだ。
 殺し合いの中でお互い日本人である事が分かり、意気投合して2人で逃げ出したのだが、後10秒遅かったらどちらかの首が折れるか目玉を潰されていたと思う。
 

 というような夢を見ていたら電車が止まり、高田馬場駅に到着した。
 澄み切った青空がビルの隙間から覗き、冬らしくない陽気も相まって、実に気持ちが良い。
 平和ですなあ。

 新宿スポーツセンターにつくとすでにつじまる師匠が到着していて、早速練習開始となった。
 先週はNetIn&EdgeBallClub練習会、今回は月曜昼間餃子会だ。
 午後からの練習もあるので、合計6本ものラケットを持ち込んだ。

 キョウヒョウ301 マークVXS ヘキサーパワーグリップSFX
 スワット 省狂3 GTT45
 エバンホルツ 剛力快速 アポロ5超極薄
 ピュアカーボン ヴェガプロ マントラS
 フォーティノフォース ロゼナ ラザンターV42
 カブリオレ ヴェガツアー マントラS

 卓球教室では良いと思ったマークVXSだが、つじまる師匠相手だと全然良いとは思えない。
 相手の球が遅ければ、しっかりスイングできるので弾みが弱いのも気にならないのだが、速い球相手だとネットを越すのが難しくなる。また一つ勉強になった。
 省狂3も同様。
 剛力快速とアポロ5超極薄の組み合わせはなかなか良くて、特にアポロ5超極薄は今まで使ったどの極薄ラバーよりも良い。ブロックもしやすく、打てば結構普通に打てる。
 他の3本はどれも良い感じで、打っていて楽しい。
 1時間30分ほど全力で打ち合い、午前の部は終了した。
 

 
 

 


 待ちに待った月曜昼間餃子会の日。
 いつものごとく電車が遅れていらいら30分。
 電車が遅れるのはしょうが無い。
 練習の時間が減るのはけしからん。
 早くすすめよ埼京線。
 
 9:30には到着しているはずが、9:45にようやくスポセン。
 すでにナルコさんが台を確保してくれている。
 ナルコさん、久し振りです。
 一ヶ月ぶりくらい?
 挨拶もそこそこにラケットを振り出す。
 言葉なんかいらない。
 お互いの打つ球の一つ一つが挨拶だ。
 お、いつもはぶれないナルコさんの球が不安定だ。
 最近練習してないんですね。
 バックはどうですか?
 相変わらずやんちゃなバックですね。
 さすがです。
 私のフォア打ちはどうですか?
 そうです、仕事でお疲れなのです。
 なんか気持ち悪い?
 何を言うんだね。
 


 30分くらい打っていると、つじまるさんの登場。
 だいぶお疲れのようで、念入りにストレッチをしている。
 こういう所がつじまるさんの偉いところで、私など我慢できずにすぐに打ち始めてしまう。
 せっかちなんですなあ。
 
 今回私は一つの目的があって、ナルコさんとつじまるさんのかっちょいいプレイ写真を撮ってみたいと、プレイ写真? いや、卓球のね。
 卓球王国のカメラマンには敵わぬまでも、それっぽい卓球写真を撮りたいと、最近使っていないEOSKissを持ち込んでいた。

 3人での練習なので、丁度良く1人余る。
 いつもなら暇になる待ち時間を有効に使うべく、デジイチを構えてパシャパシャと連写しまくった。
 とにかくシャッターを押し続ければ、偶然良い写真が撮れるに違いない。
 背景とアングルだけ気をつけて、あとはひたすらぱしゃぱしゃぱしゃ。
 あれだね。
 他の台で練習している人から見たら、どんな有名選手かと不思議に思ったろうね。
 スマホなら何とも思わなくても、カメラだとね。
 


 そんなこんなで2時間くらい練習して、相変わらずナルコさんにはフォア側をスパッと抜かれて全く成長していない姿を見せつけたり、バック面に貼ったスーパーキムはほとんど使わない内にお役御免になって予想通りだったり、ライガンよりやっぱりロゼナの方が好きだなあと思ったり、Virtuoso offensive-のブレードは好きだがコニックのグリップはバックがちょっとあれだなと思ったり、色々楽しく有意義だった。

 練習後はお気に入りの石庫門で楽しく餃子&ビール&卓球TALK。


 本来いるはずのリンさんの思い出を熱い涙と共に語り合い、用具の話や技術的な話に熱くなり、卓log会の進むべき方向性について各々熱弁をふるい、熱々の餃子に我を忘れてパクつき、熱で麻痺した喉をビールで冷やし、これからの卓球界を憂いてホットでハードな建設的な話を討論したり、は特に無かった。


 腹をビールと餃子と卓球で満たした我々は、次の餃子会を楽しみに、それぞれの帰路につくのであった。
 家に帰ってからニンニク臭いと非難されるとは知らずにね。
 月曜昼間餃子会万歳。

 

 永遠に続くかと思われたじりじりと肌を刺すような夏の日差しも、どうやらやっと和らいできたようで、そうなってくるとどうしても美味しい餃子を食べたくなってきた。
 一度食べたいと思うと我慢できないのが私の良いところ。
 小食だが食い意地は張っている。
 早速いつものメンツに招集をかけた。 
 そう、月曜昼間餃子会のあの方々である。
 
 卓球漫談の ナルコさん
 リンの卓球物語の リンさん
 つじまる備忘録。の つじまるさん
 
 残念ながらつじまるさんは不参加となってしまったが、残りの3人で開催することとなった。
 
  今回持ち込んだラケットは三本
 ①UltimateOffensive2 Q5 マントラS
 ②檜単板シェーク ブルーストームZ1 クレア1枚
 ③フォーティノフォース キョウヒョウ3ターボオレンジ ヘキサーパワーグリップSFX

 ①以外はお遊びだが楽しみでもある。
 
 最初の1時間はリンさんとひたすら打ち合って、ナルコさんが登場してからはいつもの「まっぽっぽ戦 」(勝つと続けて負けると交代)

 連続2点とらないと交代なので、なかなか勝者側に行くことができない。
 三本のラケットをあれこれ試したが、なぜだか③が点を入れやすかった。
 粘着なのでツッツキが浮きにくいのと、それほど弾まないのである意味安定するためか。
 その代わり私のスイングでは、少しでも態勢が崩れるとドライブを打つのも難しく、 棒球連発であった。

 ②は予想通り全くダメで、とにかく色々ダメだった。
 ①はメインラケットなのだが、上手な人相手だとコントロールが難しくなり、こういう時用にもう少し扱いやすい組み合わせも持っていこうなどと非生産的な事を考えてしまった。

 用具の結論から言えば、①は継続利用 ②は一旦保管ケース行き ③はフォア面貼り替え メイスプロとかキングプロとか、久し振りのWRM特注も良いかな

 
 とにかく二人とも上手なのは確かで、私が得点をするとしたらサーブで取るか、一か八かのスマッシュ強打しか無い。つなげばつなぐほど不利になるし、そもそもそれほど続かない。
 ツッツキがしやすくてスマッシュが安定するラバーを研究するべきなのか?

 ナルコさんに多少なりとも有効なサーブはナックルロングサーブだが、普通のドライブサーブは待ってましたと返される。
 そしてリンさんにはナックルサーブは全く効かない。
 人によって得手不得手があるんだね。当たり前か。
 
 などなど毎回色々勉強になる素晴らしい練習会なのだ。

 3時間みっちり練習して、お楽しみの餃子屋さんへ。
 今回は私の独断と偏見で餃子の安亭へ。
 ここの餃子ダブル定食が、どうしても食べたかったのだ。
 安亭の餃子はしっかりとした食べ応えのある餃子で、がっつり食べたいときにはピッタリである。
 ビールと餃子を堪能しながら主に卓球ブログの話で盛り上がる。
 単なる卓球好きでも楽しいのに、3人ともブログを書いているので共通の話題も多い。
 参加できなかったつじまるさんには申し訳ないが、今回もとても楽しかった。

 もしこれが練習だけで、終わったら解散の集まりだったらこれほど楽しかったであろうか?
 やはり練習と食事とビールと卓球TALKがセットになっているからこそ魅力的な会になるのであろう。
 これを大人卓球4点セットとして布教していくことにしよう。

 

 午前中怒濤のごとく練習&餃子&ビールをエンジョイした後は、当初の予定通りリンさんと練習だ。
 思い返してみると卓log会のメンバーで良く一緒に練習するのは、同じチームのつじまる師匠は別格としても、ナルコさん、リンさんと3人とも月曜昼間餃子会のメンバーで、この3人が私のような若輩者のお相手をしてくれる心優しき男達だということであろう。
 高田馬場から東西線に乗って三鷹まで移動し、目的の体育館では30分ほど順番待ち。
 上の階でやっていた中学生の大会を見学したり、ベンチに座って卓球話。
 アルコールの影響を心配したが問題無さそうである。
 3時頃ようやく台が空いたので、午後の部スタート。
 いつものようにバックバックの展開から後は適当に打ち合う。
 ハンドソウ使いのリンさんは、裏裏と裏表の2本立てで、途中から裏表になった途端レシーブが難しくなった。
 粒高や半粒ではない単なる表ソフトでも、打ち慣れていない身としては十分効果がある。
 特に今回使用したマークVやライズのようなラバーだと、ナックルに対して自分から回転をかけ返すのが難しく、こういう状況になるとマントラSが恋しくなった。
  残り1時間ほどはサーブ2本交代のよくあるオールというやつ。
 リンさんとは良く練習するのでどちらかというと慣れているが、地力が違うのでまともにやっては勝ち目は無い。
 それでも色々サーブを試せるのは良い練習になる。
  短いサーブよりもロングサーブの方が返されても返球しやすいなとか、短いフォア前下回転サーブは回転数が足りないと狙い撃ちされるなとか、横回転サーブは簡単に強打されるし回転が残って面倒だなとか。
 初級者に向いているのはナックルロングとかドライブサーブのようなシンプルなサーブかもしれない。

 何度かチャンスボールに見える浮いた球が来たが、そういう時に限って力が入りまくって失敗ばかり。
 フォア打ちをもっと上手になりたい。

 とにもかくにも3時間びっちり練習して、最後の方になるといつものように「うおー」とか「おりゃー」とかお互い奇声を発しながら、精神力のみで打ち合う。
 一体何の修行をしているのやら・・・

 疲れ果てた2人は卓球場を後にして、2階のラウンジでしばしの休憩。
 腹が減ってたまらぬが、このあとに控えるイベントこそが本日のメインイベント。
 ここで食べてしまっては全てが台無しである。
 ぐっと我慢してコーヒー牛乳とドーナツのみを頬張るのであった・・・

 続く・・・
 

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