卓球迷宮地下1階

~貼ったり はがしたり また貼ったり~

カテゴリ:卓球個人事情 > 創作


真っ赤なラバー
作詞 松キロ隆
作曲 募集中

お気に入りの 真っ赤な ラバー

大好きだった 真っ赤な ラバー

縮んでしまって もう 使えない

そんなに 使って いないのに


いつか また 使う日が くると

大事に しまって おいたのに

キレイな シートが 虚しいだけ


接着層を ゆっくり 剥がす

ラケットに そっと 乗せる

ほらやっぱり ちょっと 足りない

伸ばしても 埋まらない 隙間がある


きっと また 使いたく なるから

小さな ラケットを 手に入れて

真っ赤な ラバーを 貼りましょう

 

 俺は今走っている。
 何で走っているかだって?
 それじゃお前に聞くけど、目の前に見たことの無い飛行物体が大挙して現れたらどうする?
 飛行物体とか勿体ぶって言ったけど、つまりはUFOだ。
 そりゃ走って追いかけるだろう。
 右も左も前も後ろも同じ考えの暇人共が息を切らせて走っている。
 おっちゃんもおばちゃんも学生もサラリーマンもご隠居もみんなだ。
 気がつくと俺たちのすぐ上を飛んでいたUFOが段々高度を落として着陸態勢に入っている。
 おっと自己紹介が遅れた。
 俺の名前は貴絽良介。
 高校生、卓球部員、補欠、恋人募集中。
 以上。
 間近に迫ったUFOのうち、一番大きいヤツがぴかぴかと光り始めた。
 一体何だと思う間もなく垂直に降下しだして、目の前に着陸しやがった。
 まあ本来なら色々描写しなくちゃイケないんだけど面倒なので省略ね。
 UFOが着陸してハッチ見たいのがぱかっと開いて、内側が光で溢れているよくある映像を思い出してくれ。
 そんでもって光の中から人影?が二つ降りてきたんだ。
 俺も周りのみんなも目を凝らして見てたね。
 危険を感じなかったかというともちろん感じていたさ。危険より興味が勝っただけだ。
 いわゆる野次馬根性というヤツだ。
 そうこうしているうちに降りてきた宇宙人がどんな姿か見えるようになってきた。
 2人に内ひとりは銀色のフィットしたウェアを着ている恰幅の良いおっさん。
 もう1人は、同じ素材のウェア、ただしビキニ姿のグラマラス美女。
 どちらも地球人と変わらない気がするけど、よく見りゃ額に角が生えている。
 逆に違いはそれくらい。一見ね。
 当然オッサン宇宙人なんかに興味は無い。
 セクシー美女宇宙人を食い付くように眺めていたさ。
 この頃になると取材の記者やカメラマンがワンサカと集まってきて、騒然としていたね。
 何が始まるのかと思ったらオッサン宇宙人が拡声器を取り出して喋りだした。
 「地球の皆さんこんにちは。私たちは遠くの星から来ました。そして今からこの星は私たちの所有物になります」
 一瞬何を言っているのか分からなかったが、ようは地球を占領しに来たらしい。はるばる遠い星からご苦労なことだ。
 「そうは言っても皆さんも納得できないでしょう。それで私たちはあなた方にチャンスを与えようと思います。私たちとある競技で勝負をしてもらいます。その勝負に負けたら私たちは大人しく引き下がります。もし私たちが勝ったら7時間以内に全ての国を破壊します。地球人は9割以上死にます。」
 「その競技とは何だ」
 人混みの後ろから同じように拡声器を通した声が聞こえてきた。
 聞き覚えがある。地元の市長だ。
 「あなた方の言葉で言えば 卓球 です。こちらの代表は横にいる娘です。あなた方の代表を一名選出して下さい。試合会場はここ、試合開始は明日のこの時間です。それではお待ちしてます」
 一方的に喋って宇宙人達はハッチの内側へ消えてしまった。
 何だ卓球って。
 なぜ卓球で勝負なんだ。
 宇宙人のすることはさっぱり分からない。
 どちらにしても俺には関係ない話だ。
 見る物も見たし家に帰るとしよう。
 再び上昇しだしたUFOの大群を背に帰路についた。


 ボロアパートに着いたら驚いたね。
 市の職員が2人待ち構えていて、地球人代表に選ばれたから明日の勝負に出ろとかぬかしやがる。
 もちろん俺は断った。 
 だいたい選出理由がネットで検索っていうのがおかしい。
 そりゃTwitterじゃ偉そうなことを散々書き散らしていたかもしれないけど、実力とは関係ないだろ。
 でも結局は出ることになった。
 あのセクシーな美女宇宙人を間近に見たいってのもあったし、勝っても負けても地元の大学に入れてくれるってのが決め手になった。
 
 あっという間に試合当日。
 対戦相手の美女宇宙人は、昨日と同じ銀色のビキニを着ている。
 額の角は気にならないが、他の部分が気になって気になって仕方が無い。
 もはや反則だろ。
 試合の内容はクドクド書かない。
 読んでもつまらないだろ。
 最終的に勝ったのは俺だ。
 卓球の腕前では全く敵わなかったけど、前日に考えた作戦、「ビキニの紐を狙ってスマッシュ」が見事に決まったのさ。
 おちそうな水着を抑えながらじゃ本来の実力も発揮できないだろう。
 とにかく勝ったのは俺。
 大学入学を勝ち取り、ついでに地球も救ってやった。
 美女宇宙人(名前はアムとかそんな感じの発音)は悔し涙を浮かべていたけどね。

 その後平凡な日常に戻ったのかと思いきや、何故か俺のことを気に入ったアムが俺と同じ高校に入学してきて、他の宇宙人まで巻き込んで、卒業までなんやかんやと騒動が続いた。
 俺は楽しかったけどね。
 
 さてここまで読んで、あの有名なマンガのパクリとか思ったヤツ、手を上げて。
 違うから。
 この話は本当にあった事だし、むしろこっちがオリジナルだから。
 俺の体験談を聞いて、インスパイアされたのがあっちだから。
 以上。
 
 
 
 
 
 
  

もう これが最後だと 呟いて
何度も 何度も 繰り返す仕草
新しい 出会いでも もう怖くはないから
その手を 指先を カーソルにのせ
繋がっている 誰かの所へ 届けよう この思いを
さあ ボタンを 押して 
カートに 入れて
いつものように
弾くように あの秘密のコードを 入力したなら
きっと すぐにでも 届くはずさ 
大切な ラバー 
大事にするよ



作曲者募集中 あと 2番の歌詞

 「小学生のころは良かったな」
 思わず僕は声に出す。
 小学生まではピンポン球もプラスチック製で、当たっても痛くないし、何より重くて動きにくいアーマーを身につけなくてもいいのだから。
 中学生以上が使用するピンポン球は鋼鉄製だ。
 直撃すれば骨折では済まない。
 当然ラケットも木製じゃない。
 紙より薄い特殊合金を幾層にも重ねた特殊素材ラケットだ。
 鋼鉄と鋼鉄がぶつかり合うと、火花が凄いのでゴーグルも必須。 
 分厚い手袋をしていても、インパクトの瞬間は脳天まで衝撃が走る。


 卓球台につくと、対戦相手の緑川がすでに待っていた。
 お互い目線を合わせず軽く拳を合わせる。
 いつものようにラケットの見せ合いをするが、何のためにやっているのか分からない。
 透明な強化プラスチックの向こうで主審が手を上げると試合開始だ。
 



 おじいちゃんの時代に流行っていた卓球と、僕たちがやっている卓球は基本的には同じだ。
 違うのは道具が進化してより攻撃力が増したのと、直接相手にぶつけてダメージを与える事が許されている点。
 現代卓球には、地道に得点を重ねるクラシックタイプ、台に張り付き相手の急所を狙ってノックダウンを狙う前陣カウンタータイプ、球がこちらの台に着く前にラケットで直接相手を攻撃するトッコウタイプなど、実に様々な戦型がある。
 今流行っているのはカウンタータイプとトッコウタイプのハイブリッド型で、もちろん僕もハイブリッド対応のグリップが伸縮するラケットを使っている。
 今年の春出たばかりの新モデルで、グリップの長さが3m以上伸びる伸縮性能と、打球時にもしならない剛性を併せ持つ。

 試合開始と共に高くて遅いループドライブを打つ。
 昔と違ってサーブなどない。
 そして相手が打球する前にグリップを伸ばして急所の喉や胸を攻撃する。
 今回の相手はトッコウタイプなので、ノンビリとピンポン球を待ってなどいない。
 腕につけた籠手で急所をかばいながら、一気に台を飛び越えてくる。
 試合前に見た、ゴツくて重量感のあるラケットが目の前に迫る。
 伸ばしかけた右腕を無理矢理戻して、ブレードの先端で弾く。
 肩から砕けたかと思うような衝撃。
 喉まで出かかった呻き声を強引に飲み込み、カウンターのスマッシュを、がら空きの喉元に向かってぶち込む。
 恐怖に引きつった緑川の口元が視界の端をかすめた。
 コンマ数秒の攻防。
 卓球は練習で身につけた予測能力と反射神経が物を言う競技だ。
 それだけは今も昔も変わらない。
 
 瞬きする内に緑川は自陣へ戻っている。
 ピンポン球が台を噛む鈍い音が鼓膜を振るわせる。
 そのバウンド直後を捉えたラケットが鈍色の光彩をまき散らしながら視界を斜めにぶった切る。
 緑川の得意なライジングカウンターだ。
 考えている暇など無い。
 意識してからでは遅い。
 視覚情報を無理矢理右腕に直結させてラケットで急所を守る。
 こういう場合人中、喉仏、水月を狙うのはセオリーで、逆に言えばここさえ守れば何とかなる。
 ブレードで人中と喉仏、50cmに伸ばしたグリップで水月を防御。
 残念。
 緑川の狙いは左のこめかみだった。
 アームストロング製のAI搭載メットがマイクロミリ秒単位のやりとりで衝撃を分散させる。
 それでも首から上が消し飛んだと錯覚を覚えるほどのダメージだ。
 
 刹那のブラックアウトが点数に結びつく。
 硬直した僕のプライドをなぎ倒し、ピンポン球が床にめり込んだ。

 「ラブ ワン」

 得点を読み上げる合成音声が頭蓋骨内部でワンワン反響する。
 
 なに、試合は始まったばっかりだ。
 肉体的にはともかく精神的なダメージはほとんどない。
 僕は右だけ長い犬歯を見せつけるように口角を上げ、ピンポン球を目線の高さに上げる。
 拝むようにラケットを掲げながら、緑川が薄茶色いゴーグルの向こうで目を細めるのが見えた。
 四方から刺さる青白いスポットライトが僕たちの周りをグルグルと回り始める。
 銀色のラケットとピンポン球に跳ね返った光線は、僕たちの眼球を通って脳髄を経由し口からゆるゆると溢れ出ていく。そうして左目と右目の真ん中で幾重にも重なった光輪が再び視界いっぱいに広がった。
 光輪の中でたくさんのお父さんとお母さんが笑っている。
 曼荼羅の端っこでは、妹の由希子もはにかむように微笑んでいた。

 僕も思わず微笑んだ。

 そこへは、まだ、行けない。

 僕は高くトスを上げた
 思い切り高く
 ただ、高く
 
 

  
 800px-Kongokai_81son_mandala
 
 
  



「母ちゃん、また俺のウェア勝手に着たな」
「 正男の服は派手だし汗もすぐに乾くから丁度良いのよ」
「もー、やめてくれよ。母ちゃんが着るとワンサイズでかくなるんだよなあ。 あーあ、伸びてロゴが潰れちゃったよ」
「悪かったわね、引き締めインナーを着れば大丈夫だと思ったんだけど」
「そういう問題じゃな、あっ、ウェアのパンツまで履いたのかよ。」
「やっぱりセットで着た方が良いかと思ってね、コーディネイト的に」
「うわー、ゴムゆるゆる。ホント、勘弁して欲しいよ。だいたいサイズが全然合ってないだろ」
「これくらい小さい方が動きやすいのよ。フットワークも軽くなるし」
「だからって無理矢理息子のを履かなくてもいいじゃんかよ。これじゃずり落ちて友達に笑われちゃうよ」
「 ごめんごめん、伸ばさないようにお腹に力を入れてたんだけど、やっぱりダメだったかねえ」
「もう絶対禁止ね、俺のウェア着るの」
「分かった分かった、部活行くんでしょ、早く用意して行ってきなさい」
「 もうこんな時間か。えーと、靴は持ったし、タオルも持ったし、あれ、ケットが無い」
「あっ、返し忘れた」
「何だよ母ちゃん、ラケットまで勝手に持ち出したのかよ。早く返してよ。練習遅れちゃうよ」
「ちょっと待ってて、すぐ持ってくるから。はい、確かに返したからね」
「当たり前だろ、大事なラケット黙って持ち出すなよ。うわ、グリップがぬるぬるする。何だよこれ、汗・・クンクン・・・ニベアかよ。臭いよ、最悪だよ。それになんで変な飾りが付いてるんだ。なにこの羽みたいなひらひら。こんなのラバーに貼り付けてたら先輩に殺されちゃうよ 」
「やっぱりひらひらが無いと寂しくてねえ。」
「意味分からないよ。なんだよ寂しいって。だいたい母ちゃん、卓球なんかやらないじゃんか。何に使ったんだよ」
「ほら、駅前にできた新しいビル知ってるだろ」
「ああ、何かできてたね」
「あそこに凄い店見つけちゃってさ。母ちゃんが若い頃流行ってたジュリアナ東京にそっくりのディスコ。最近すっかりはまっちゃって良く踊りに行っているのよ」
「まさか母ちゃん」 
「色々イベントやっててね、今週はスポーツコスプレをしていると優先的にお立ち台で踊れるっていう」
「う、う、う、うああああああああああああああああああああああああああああああ」 

 中学時代からの悪友である呈星、上条、茂野らと埼玉県立K高校に潜り込んだ貴絽良介は、入学初日に出会った同級生秋野桔梗に一目惚れしてしまう。
 あやしげな担任教師にして源家の若旦那源教諭や桔梗本人から受けた警告にも関わらず、惚れた一念で桔梗につきまとった結果、K市の裏で繰り広げられる争いに巻き込まれた良介は、絶対当たらない野生の勘と、根拠の無い自信を駆使して、ますます訳の分からない事態を呼び寄せていく。
 黒い魔法に属する陣紡宗規、正体不明の物騒な男装美少女青羽由麻、発明狂の時計修理工源内さんも加わり、何だかさっぱり分からぬ不死身の甲冑人形と争ったりしている内に桔梗が失踪してしまう。
 謎の美少女由麻の言葉を信じて、桔梗がいるはずの北関東片御杉地区行きの電車に飛び乗る良介。
 
 その片御杉地区ではフィールドワーク中だった良介の父親、貴絽大作は度重なる怪異に頭を悩ませていた。人類とは異なる系統に属すると思われる、額に穴の空いた頭蓋骨を調べていると、地元では御臣様と呼ばれている昔の魔法・古い魔法・の使役する魔法体が忍び込み、宴会中の一行が大騒ぎをして爆睡しているさなかに全てのデータを破壊してしてしまったのだ。
  
  目的地に着いた良介は、父親の力や未来の子供である由麻の力を借りながら、黒い魔法に汚染された源家の屋敷へ乗り込み、月食で狂った相手の作戦の裏をかき、見事桔梗を取り戻したのであった。

 その後も源教諭と小競り合いをしたり、悪友上条が企画して呈星、茂野、茂野の恋人松永陽子が巻き込まれた「学校でお手軽ホラーツアー」事件を解決したり、由麻を未来に送り返したり、桔梗にふられたり、そんなこんなで高校生活はあっという間に過ぎ去った。

 悪友達と別れを告げて、1人東京の大学に入学した良介は、同じ学科内で妙に気の合う男Nと出会う。
 初めて出会う純オタク種ともいうべきN(後にアニメ演出家、アニメ監督)にそそのかされて、高校時代の冒険譚を小説風にまとめ、幕張メッセで一山当てようと目論むが、20部しか売れなかったことに意気消沈し、以後は平凡に生きようと決意する。

 瞬く内に月日は過ぎ去り、普通の会社の普通の会社員となった良介は、普通に結婚して普通に子供を授かり、 このまま歳をとっていくのだなと考え始めたある日、妻が卓球を始めると言い出した。
 実は隠れガチ卓球部員だった妻は、自分で卓球教室を探してきて、そこに通うのだという。
 ついてはラケットを買うので一緒に来て欲しいと、二人して国際卓球高田馬場店へ。
 全く卓球に興味の無い良介は、居心地の悪い思いで店内をぶらぶらしていたが、妻は店員に質問しながらさっさとラケットとラバーを購入。
 まさかこの後数え切れないくらい訪れることになるとは、神ならぬ身の知る由も無し。
  
 妻が教室に通い始めて一年半後、いよいよ運命の日が訪れる。
 練習相手欲しさに良介と娘を教室に誘い込むことに成功した妻は、早速2人をスポーツ店へと連れ出す。
 知識ゼロの良介は、適当に積まれた箱の中から名前の格好良さと合板数の多さからSWATを選び、これまたネーミングでハモンドとUQを購入。一緒に購入した接着シートを使っておっかなびっくりラバーを貼った良介が、その後何百枚ものラバーを貼ることになるとは、神ならぬ以下略。

 こうして卓球を始めた良介は、 日に日に卓球にのめり込み、その相手に疲れ果てた妻はついにギブアップ宣言。ここから良介の卓球相手探しが始まったのだが、この後のことはまた機会があったら。

 卓球の迷宮を探索するものは その過程で自分自身も迷宮になることの無いように 気をつけなければならない

 
 
 技術的にはほとんど向上しないまま数多くのラケット、ラバーの組み合わせを試してきたが、ついにこれ以上は無い組み合わせを見つけてしまった。

 ラケット・・ハイパーストロングパワーカーボンOFF++(32枚合板 2層フリースカーボン 2層グラスカーボン 2層スペシャル特殊素材)
 ラバー・・フォア面 エグゼクティブR12超特厚MAX
     バック面 省チーム用阿修羅6ブルスポ0.001mm超極薄

  弾みが良いのに球持ちも良く、前陣向きだが飛距離も出て、弧線が高いが突き刺さるようなドライブもスマッシュも自由自在。サーブはキレキレでストップはネットの上で静止するくらい止まる。

 求めていた全ての性能を満たす組み合わせを見つけた今、新しい用具や組み合わせを探す欲求が急速に減少している。 
 様々な用具を試してきたからこそ断言できる。
 これ以上の組み合わせは無い。
 後は安心して練習に励めば良いのだ。
 用具に悩むこと無く、安心して練習が出来る。
 その為に時間と労力をかけて最適な組み合わせを模索してきたのだ。
 今は最高に幸せな気分のはずだ。

 ところがどうしたことだろう。
 それほど楽しい気分になれない。

 練習や試合で良いパフォーマンスを発揮できることを目的に用具を探してきたが、いつのまにか用具を探すために練習するようになっていた。
 手段と目的が逆転し、本来手段だったはずの目的が喪失してしまったのだ。 

 用具が固定されれば後は技術を上達させるだけだ。
 ところが週に1回あるかないかの練習頻度では、なかなか上達しない。
 卓球迷宮とは用具だけでは無く技術やスタイルまで含まれる。
 用具の迷宮を脱したとしてもさらなる深淵が待っているだけだ。

 用具を試す楽しみを失い、練習する機会は増える見込みも無い。
 沸々と滾る情熱が再び私の心に蘇ってくるその日まで、一度ペンを置くことにしよう。

 卓球を通してお世話になった方々に感謝を込めて。 


 迷宮を覗くとき 迷宮もまた こちらを覗いているのだ 

 「ピンポン」というマンガがある。
 言わずと知れた松本大洋の傑作卓球マンガだ。
 卓球を知らなくとも、卓球に興味が無くとも、純粋に漫画として面白い。
 他に卓球漫画というと少年ラケットくらいしか思いつかない。
 どんなに卓球に詳しい人が書いたとしても、絵とストーリーと演出が優れていなければ人気は出ない。
 残念ながら私には絵もコマ割りもできない。
 せめてストーリーだけでも協力できないかと色々考えた。
 真面目に書き始めてしまったが妄想なので予めお詫びしておく。

 ①卓道ブルース
 何とか最底辺の高校に潜り込んだ主人公は偶然卓球部に入部。最初の部活動の日部室へのドアを開けるとたばこの煙が充満しており床には日本酒の瓶が散乱している。そして花札や麻雀に興じるリーゼントやパンチパーマ、剃り込み角刈りの先輩達。卓球部とは名ばかりで不良のたまり場と化していたのだ。特に卓球に興味の無かった主人公はすっかり染まってしまい、シンナーを吸ったり女生徒を連れ込んだり好き放題。そして1年後元々喧嘩も強く少林寺拳法の使い手でもあった主人公は頭角を現し次期部長候補ナンバーワンの存在に。卓球の練習試合と称して近隣の高校を制圧していく主人公の手には、返り血で真っ赤に染まった鉛のピンポン球と鋼鉄製ラケットがあった。
 乱闘事件で警察に追われ、盗んだバイクでパトカーと白バイ数十台を振り切った主人公だが、最後はカーブを曲がりきれずガードレールに衝突。壮絶な最期を遂げる。
 最初から最後まで全く卓球をしない異色の卓球漫画。

 ②卓球狂の詩
 全日本に出場した選手を丁寧に描く1話完結の連作

 第1話・鋼のブル
 ひ弱な体で馬鹿にされていた実業団所属の卓球選手 ブル。ふと目にした通販で筋トレマシーンを購入。
 みるみるうちに鍛え上げて鋼の体を手に入れる。
 ところが卓球の練習をしていなかったので連戦連敗。
 苦しむブルだがついに必勝法をあみだす。
 ネットより高い球は全て全力でスイングし、プラスチック球をたたき割るという荒技、ジャコビニスマッシュ。
 何度も何度も試合が中断され、対戦相手が根負けして棄権するという前代未聞の試合内容で、次々と強敵を撃破。
 全日本予選を駆け上がる。

 第2話・下町の帝王
 ドヤ街に流れ着いた若者 明。ふとしたきっかけで卓球コーチの目にとまり手ほどきを受ける。けんかっ早い明はヤクザの抗争に巻き込まれ少年院へ。更生の目的で行われている院内卓球大会でライバル達と死闘を繰り広げる。出所後は真面目に卓球に取り組み、超人的な反射神経から繰り出されるトリプルクロスカウンターを武器に全日本大会出場を果たす。だが度重なる激闘により明の体は限界を超えていたのであった。

 第3話・寝業師-卓馬
 勝負は試合前から始まっている・・。そう公言してはばからない卓馬は、ありとあらゆる方法を使い試合前から対戦相手に揺さぶりをかける。酒 金 女、利用できるものは何でも利用し、戦意喪失した相手は自ら敗れ去っていくのだ。唯一揺さぶりの効かなかったライバルを偽違反用具疑惑の罠にはめ、ついに栄光の舞台へ。

 第4話・バッカスの剣
 酔えば酔うほど強くなる剣隼人。だが勝利の秘密はそれだけでは無い。ラケットのグリップに仕込まれた高濃度アルコールをラバーに染みこませ、スイングの度に気体として周囲に振りまく。気がつかないうちに酩酊状態に陥る対戦相手と審判。長引けば長引くほど剣のラケット捌きは冴え渡るのだった。

 第5話・卓球の神
 そしてついに4人が全日本準決勝で激突。
 勝利は誰の手に・・・・?
 



 ③第3卓球部
 憧れの卓球強豪高校に入部したものの、未経験者は2軍以下の3軍に所属。コーチも卓球台もピンポン球さえなく、やる気を失った先輩部員達が無気力に素振りをしている最悪の環境。そして経費削減から3軍の解散命令が出され卓球部から追い出されることに。なんやかやあって2軍対3軍の争いになり、負けた方が全員退部という条件で試合をすることに。勝ち目のない戦いにあきらめ顔の同級生達も、主人公の限界を超えた特訓に影響されて1人また1人と地獄の猛練習に参加。ついに3軍の先輩達も重い腰を上げて一致団結。市内の健康卓球教室に全員で申し込み、くせ者揃いの老人卓球家達から様々な技を教わり、実力を上げていく。
 そして運命の対抗試合が始まる・・・

 ④80年代風ラブコメ
 相思相愛の拓とみゆきはミックスダブルスを組むほど仲が良い。
 ところが2人で入学した高校には女子卓球部のみで男子は無い。しかも部員は全寮制。
 一計を案じた2人は、拓を女装させて女子卓球部員と偽り入部することに。
 こうしてはらはらどきどきの、何か疲れてどうでも良くなってきたのでこれで終わり。




 
 
  

胶水已经失去了。
直到昨天才可能看起来很好。
虽然我以为有很多。
如果我以为我使用它,它是丢失。
我的重要球拍不能粘橡胶。

只有一个粘合剂容器是徒劳的。
重要的东西总是消失。
如果存在,这并不重要。
为什么你也不用浪费橡胶呢?
即使这样的事情完成,使用的只是一点点。

我的球拍正在寻找橡胶。
虽然现在在那里,因为没有胶水,这是不可能的。
如果我有翅膀,飞往大宫乒乓球。
实际上没有羽毛,所以不可能这样做。

接着剤は、失ってしまいました。
昨日まではそれが良く見えることがあります。
私は多くのがあると思いますが。
私はそれを使用する場合、それが失われたと思いました。
私はスティッキーラバーラケット重要なことはできません。

唯一の接着剤容器は無駄です。
重要なことは、常に消えます。
あれば、それは問題ではありません。
なぜあなたはゴムにそれを無駄にしませんか?
そのような事が完了した場合でも、少しだけを使用しています。

私のラケットは、ゴムを探しています。
何の接着剤が存在しないため、そこに今が、それは不可能です。
私は大宮卓球を飛ぶ、翼を持っていた場合。
事実上羽、そうすることは不可能です。 

Glue has been lost.
Though it probably looked good until yesterday.
Though I thought there was much.
If I thought I used it, it was missing.
My important racket can't stick rubber.

Only an adhesive container is left in vain.
Something important always disappears.
When existing, it wasn't important.
Why did you stick wasteful rubber on being also no need?
Even if such thing is done, used one is just slightly.

My racket is looking for rubber.
Though that's there right now, because there is no glue, it isn't possible to stick.
If I have wings, it's flying to Omiya table tennis.
There are no feathers actually, so it isn't possible to do that.


接着剤を失ってしまった。
昨日までは確かにあったのに、
結構たくさんあったと思っていたのに、
使おうと思ったら無くなっていた。
俺の大事なラケットはラバーを貼ることが出来ない。

接着剤の容器だけがむなしく残っている。
大切な物はいつも無くなるが、
存在するときは大事では無かった。
何で無駄なラバーを必要も無いのに貼ってしまったのだろう。
そんなことをしても、使ったのはほんの少しなのに。

俺のラケットがラバーを探している。
それはすぐそこにあるのに、接着剤がないから貼ることが出来ない。
もし俺に羽があったら、大宮卓球まで飛んでいくのに。
実際には羽は無いのでそうすることができない。

このページのトップヘ