卓球迷宮地下1階

~貼ったり はがしたり また貼ったり~

カテゴリ: 卓球日誌

 数ヶ月ぶりに個人レッスンを受けた。
 来週卓log会の練習会があるので、諸先輩方に一矢報いるためにあれこれ教わった。
 ドライブもサーブもツッツキも、共通して狙うべきはバック側の角。
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 横下回転サーブの時サイドを切って出していたが、サイドを切った方が相手にとって余裕が出たり、横上と横下を分かりにくくするためにはそこに出す方が良い。
 対下回転打ちドライブもフォア側に打ったら強打で返されるので、スピードは遅くてもそこに出す。
 ツッツキも同じ。
 少しでも中央に寄ってしまうと左右どちらにも強打されてしまうが、バック側に寄せればコースを限定できる。
 ときたまフォア前の短いサーブを出すとナックルでも効果があって、相手は当てるのが精一杯になるので浮いた球が来たら強打しても良いが、ツッツキでバックの深い位置に送ると返しにくい。
 フォア側に強打するのはチャンスボールだけと決めれば、相手のバック側からの返球を想定した練習を多くできるので実戦的な練習となる。

 
 以上メモ代わりに。
 
  
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 今日は町屋卓球場にて、水野コーチの初個人レッスンを受けてきた。
 こうしてブログに書くからには、いくつもの個人レッスン、グループレッスンを渡り歩いてきたプロ生徒として、あくまで生徒目線で公正な視点から書くつもりだ。

 良かったところ
 ①教え方が具体的で分かりやすい
これは大事なことで、卓球が上手なだけの素人コーチは完成形を伝えるだけでそれを実現するための具体的方法を教えてくれない。
その点水野コーチは私のスイングを数回見ただけで具体的な体の使い方から教えてくれる。
この引き出しが多いので短い時間でも必ず上達できる

 ②応対が明るく丁寧で前向き
世の中には無愛想なコーチ、嫌々やっている感丸出しのコーチ、半笑いの小馬鹿にしたコーチは残念ながら存在する。この私ですらわざわざ受けた個人レッスンなのに早く終わって欲しいと思ったレッスンも過去に何度かあった。
もちろん水野コーチは社会人として適切な応対が出来るだけでは無く、常に明るく盛り上げてくれるので、私のような初級者初心者でも安心して教わることが出来る。
初めての場所でレッスンを受けるのは緊張すると思うが、楽しくも充実した時間を過ごすことは間違いないので、もし迷っている人がいたら安心してレッスンを申し込んで欲しい。
 
 ③レッスンの中で伝えたいポイントがはっきりしている
レッスンの中で生徒の課題を見つけ、生徒の希望する練習をしながらその課題を修正するアドバイスや練習方法の提案をしてくれるので、レッスンが終わったあと「はて一体なにを教わったんだっけ」なんてことにはならないのが良い。レッスン中は大なり小なり緊張していて、細かい内容は頭に入っていないことも多いのだが、ポイントとなる大事なことは持ち帰ることができるので、レッスンを受けて良かったなあ、となる。

 


 私はラーメンが好きで、自分なりに店を評価付けしている。
 評価の仕方は単純で
 レベル1 是非また行きたい
 レベル2 場合によってはまた行ってもいいかな
 レベル3 もういかなくてもいいかな

 の3段階評価だ。
 これは他人の感想を聞くときも有効で
 「また行きたいですか?」
 と聞いて
 「是非また行きたい」
 と答えたらそこは本当に美味しいのだと判断できる。(もちろん好みもある)

 卓球のレッスンもこれと全く同じだ。
 「水野コーチのレッスンをまた受けたいですか?」
 「是非またお願いします」
 そういうことだ。
 

 悪かった点は思いつかない。
 いやホントよ。
 提灯記事じゃ無いよ。
 疑うならレッスン受けてくると良いよ。
 というかすぐにレッスンを申し込んだ方が良い。
 その内予約がすぐに一杯になって個人レッスンも簡単には入れられなくなるから。
 プロ生徒の私が言うんだから間違いないよ。
 
 
 
  


 
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 6月にオープンしたばかりの町屋卓球場へ行ってきた。
 県をまたぐとは言え荒川区はまあまあ近いので、余裕ぶってギリギリに家を出たら電車がキッチリ遅延して焦ってしまった。
 町屋卓球場は京成本線新三河島駅から徒歩5分くらい。
 土地勘は全く無いが、今はオンラインで地図を見ることが出来るので、行き当たりばったりでも何とかなる。もしスマートフォンの電池が切れたら悲惨なことになるが。
 目的地の宮地イトウビルまでは迷わず行けると思うが、看板などが無いので夜などは見つけにくいかもしれない。(私が気がつかなかっただけで本当は看板があったのかもと思い始めている) 

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 宮地イトウビルの1階はこんな感じで、正面のガラス戸の向こうにエレベーターがあるのだと思い込んで危うく別の事務所に入るところだった。
 よく見ると左側にエレベーターがあるのでそちらを利用されたし。
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 注意深く見れば案内板にちゃんと町屋卓球場の文字を見つける事が出来るだろう。
 エレベーターに乗って5階で降りるとすぐ目の前に重そうな黒いドアがある。
 ドアには何も書いていないのでまた不安になるかもしれないが安心して欲しい。
 ドアを開ければそこは広々とした卓球場だ。
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 ビル内にある卓球場というと狭いイメージがあるが、ゆったりとしたスペースに卓球台が3台ある。
 天井は若干低いが閉塞感を感じるほどではない。
 床のシートもキレイに貼られていてそこら辺の体育館よりよっぽど動きやすい。
 写真奥に見える二つのドアがトイレで、中は着替えをするスペースもちゃんとある。
 
 この卓球場では個人レッスン、グループレッスン、台貸しが利用でき、それぞれホームページから申し込むことが出来る。レッスンスケジュールが入っていない時間帯でも、問い合わせを利用すれば個人レッスンを受けられる可能性があるので是非利用して欲しい。
 
 
 続く
 
  
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㌔  「犬千代、怖い話をしてやろう」

犬千代 「何ですか突然。いいですけど」

㌔  「昨日は夏だっていうのに一日中薄暗くてひんやりとした変な天気だったよな。俺は雨の中バスを乗り継いでT県K町の体育館に練習に行ったんだ。本当はたくさん集まるはずだったんだけど、直前になって皆これなくなってさ、結局お前も知っているN氏と2人で練習をしていたんだ」

犬千代「はいはい」

㌔  「その日に限って俺たちしか客がいなくて、体育館がしーんとしていたんだ。空いてて良かったって喜んでさ、 練習を始めて2時間くらい経った頃かなあ、あれは」

犬千代「キロさん、怖い喋り方上手いですね。雰囲気でてます」

㌔  「俺もN氏もさすがに疲れてベンチに座って休んでいたんだ」

犬千代「ふむふむ」

㌔  「誰もいないベンチの後ろから変な気配がしたり、残っているはずのペットボトルのお茶が無くなっていたり、ちょっとした違和感が続いてさ、そしたら突然右膝後ろと両太股に痛みを感じてな」

犬千代「盛り上がってきましたね」

㌔  「 最初は何で痛いのか分からなくてさ、気味が悪いし気持ち悪くなってくるし、早く帰りたくて仕方が無かったけど、せっかく付き合ってくれたN氏に申し訳ないから我慢して最後まで練習したんだわ。そんで練習が終わって帰り道にふと原因に気がついてさ」

犬千代「・・・・・・・」

㌔  「考えて見たらあれ筋肉痛なんだな」

犬千代「・・・はい?」

㌔  「いやー怖いね。年取ると筋肉痛が3日遅れてくるとか言うけどさ、本当に体が鈍ってくると運動しながら筋肉痛になるんだな。怖い怖い。やっぱ日頃の運動が大事なんだな。お前も気をつけろよって、何だ泣いているのか。あーそうかそうかよっぽど怖かったんだな筋肉痛の話」

犬千代「これは悔し涙です。またボクの限りある貴重な時間をキロさんの下らない話で無駄にしてしまいました」

㌔  「バカお前下らないとはなんだ下らないとは。年長者の言うことはありがたく聞くもんだ」

犬千代「年長者って言うか、キロさんは単なるオジサ・・」





 というどうでもいい話はさておき、昨日は数年ぶりにN氏ことナルコさんと練習した。
 前回は、えーとブログによると、2021年10月なので実に1年半ぶりなのである。
 この1年半の間にどれくらい自分が上達したのか、はたまたしていないのか。
 手にしたラケットは愛用のブラックバルサ5.0。
 フォアに貼ったキョウヒョウプロ3ターボブルーから繰り出される強烈なドライブが、うなりを上げてN氏の胸元を襲うはずである。
 いかんいかん。
 卓球ラケットは凶器ではない。
 怪我をさせないよう気をつけねば。

 というどうでもいい話はさておき、主にN氏にサーブを出してもらってそれを返す練習をした。
 返す練習っていうか、全然返せなかった。
 聞いてみたら今まで私との練習で出していたサーブは、私が返球できるように調整された練習用の甘々サーブだったらしい。
 上かも下かも良く分からないサーブを無理矢理打とうとして全部ネット。
 10分くらいミスし続けて、これは下回転なんだと気がついて、ツッツキをしたらちゃんと返球できたので、やっぱり初級者はツッツキだよなと納得したけど、そのツッツキは全て強打で打ち抜かれたので返球できても出来なくても結果が同じなら最初からミスした方が体力の消耗が少ないしそっちの方が合理的だよねと考えるくらいには頭も体も疲労していた。
 思いつきでバックに貼ったグレイザー09Cとやらは全く言うことを聞かず、思った通りグレイザーは優しくないと結論づけたが、優しく撫でるようなバックドライブやツッツキはやりやすかったので、これは例によって例のごとく自分の未熟さを用具に転嫁しているだけなのだ。
 フォアのキョウヒョウプロ3ターボブルー(長いし)はとにかく対下回転打ちドライブが難しく、スピードドライブは100万回打って2回くらいしか成功しなかった。
 その代わりループドライブはやりやすいし回転もかかっているようなので、いつぞやのコーチに教わったように無理せずループドライブを打つべきなのだろう。
 
 あっという間に体力ゲージが底をついた私と違って、ナルコさんは終始余裕の表情で、恐らくこっそり誰にも言わずジムに通ったり、日が昇る前に皇居の周りを走り込んで体力を増強していて、服を脱いだら長渕剛のごとくムキムキな体に作り込んでいるに違いないと睨んでいる。
 休憩時間の間はナルコさんが計画中のとある構想が主たる話題であった。
 というよりナルコさんの頭の中はそっちでいっぱいのようで、卓球の話はほとんどなかった。
 どうも私の見たところ、練習中も集中しているようで実はそっちのことばかり考えているように見受けられた。
 あるいはそうでもしないと、初級者相手に30分くらい返ってこないサーブを延々出し続けるという苦行に耐えられなかったのかもしれない。
 本当に申し訳ない。
 かくいう私もその構想と無関係では無いのだが、実現したら卓球業界が騒然としたり、新一年生の卓球部入部希望者が増えたり、ネット界隈の序列が一気にひっくり返ったり、卓球王国が巻頭カラーで特集を組んだり、そういった恐れは全く無さそうなので、保守的な卓球業界の方も安心して欲しい。
 
 
 
 
 
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 フォア打ちをしていると先生からよく言われるのが「打つときに右足から左足へ重心を移す」だが、これが結構難しい。
 軽いフォア打ちなら出来なくも無いが、少しでもテンポが速くなったりコースがばらけてくると右足に重心を残したまま打ってしまう。 
 本日の練習において相方が同じ指摘をされていたが、全く以て自分もダメである。
 原因をつらつら考えて見るに、打点が遅いから右足に重心が残ってしまうのではないだろうか。
 回転をかけようとか強い球を打とうとか余計なことを考えずに、ちょっと前の方で打つように心がければ、右足から左足への重心移動も出来る気がする。
 残念ながら思いついたのが練習の帰り道だったので、試すことが出来なかったが、 多分合っていると思われる。
  
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 3年ぶりくらいに娘と卓球をした。
 中学時代に卓球部で、その後3年間はほぼ卓球とは無縁だった娘と、 曲がりなりにも卓球を続けていた私とではどれくらいの差があるのだろうか。
 当時市内の中学女子卓球界に君臨していた娘と、昼間の体育館の無冠の帝王である私。
 良い勝負が予想された。
 
 結論から言うと、ちょっとだけ娘の方が上手だった。
 チョイチョイ変なスイングになる私に対して、終始安定したフォームの娘。
 経験者と非経験者の間はベルリンの壁より越えがたい。
 同時に卓球を始めたはずなのに、始めた年齢によって経験者と非経験者に別れてしまうのは悲しい現実だ。
 大人卓球初心者に救いは無いのだろうか。

 
 
 
  
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 数ヶ月ぶりにラルサ卓球場大熊コーチの個人レッスンを受けた。
 本当は月1で受けたいのだが、人気があってなかなか予約が取れないのだ。
 今回のテーマは
 ①フォアからバック打ちに切り替えるとき、間に合わず当てるだけになってしまうのをなんとかしたい 
 ②対下回転打ちドライブがダメになっているのでもう一度教えて欲しい
 の二つ。
 
 まず①のフォアからバックへの切り替え。
 数回見てもらったら、フォアで打った後すぐにまたフォアのスイングを始めているので、バック側に来たとき対応できていないとのこと。
 対処としては打った後顔の前辺りでラケットを残しておいて、返球のコースによってフォアかバックのスイングを始める。
 ひじょーに単純なことだが効果抜群。
 ポイントはフォア打ちを100%の力で振り切ってしまうと顔の前で止められないので、70%のスイングで打つこと。
 逆に言えば100%の力で打ったら返ってこない想定なのだろう。
 回転をかけて返球するためには球の上部を擦らなければならないので、もっとラケットを寝かせて手首を使って返す。
 結局手首だけではスピードがでないので前腕も使うのだが。
 親指を打ちたい方向に向かって動かすイメージ。(上手い表現がでてこない)
 image 3





















 ②の対下回転打ちドライブは、最初全然かすりもせず、当たってもネットばかり。
 まず前提としてaフォア側からのツッツキなのか、bバック側からのツッツキなのかを想定することが重要。
 フォア側からのツッツキの方が打ちやすいが、バック側からのストレートに来るツッツキの方が多いので、bのコースの対下回転打ちドライブを練習し、実戦でもそこに来たら打つと決めておいた方が良い。
 image




















 また、真後ろからいくと当たってしまうので、球の右サイドを捉えるようにすると良い。
 早い打点で打てる場合は体の前方になるので自然と球のサイドを打てるが、打点を落とすと意識しないと打てない。
 image 2




















 後は打点の高さとドライブの打ち方。
 頂点で打つのか、打点を落としてループで打つのか、どちらで考えているかと聞かれ、改めて考えて見ると打点を落として打つイメージを持っていると伝えたところ、高い打点でもループで打とうとしているから難しくなっていると教わる。
 私も練習が始まるまでは頂点で打とうと思っているのだが、やっている内に忘れてしまうのだ。
 間に合うようなら頂点で打つことを意識し、間に合わないときはループ。
 初めて聞いたようなことを言っているが、何度も何度も教わったことだ。
 しっかり腰を落として打てば低い球でも頂点で打てる。
 今回は腕を伸ばして遠心力を使って打ったが、パキンと音がして気持ちよく打てた。
 バックバックのツッツキからフォアに振られた球をドライブする練習の中で回り込みも教わる。
 
 ③回り込みのコツ
 回り込んでから腕を引いているので間に合わない。
 ラケットを引く力を利用して下半身を回すと、回り込んだときにはバックスイングが完成しており、球が来るまで一呼吸余裕がある。
 万が一フォアに振られても間に合うだけの時間が有るので、これは良いことを教わった。
 その応用で、ミドルやフォア側のドライブも、右手を引く反動で右足を出して重心を乗せると教わる。
 右足を引くより前に出すような感覚だが、初級者の私にとってはその方が、右足に溜める感覚が分かりやすくて良い。
 やってみると構えのスピードが倍くらい速くなった。
 

 今回使用した用具
 カルテットVFC
 ヴェンタススピード
 Q1
 ヴェンタススピードの硬さが丁度良く、ドライブも打ちやすかった。
 Q1はこのラケットだと軟らかすぎる感じがしたが、慣れの問題かも。
 
 ラルサ卓球場内の上尾卓球でセールを行っており、話題の新ラバー グレイザーの予約もやっていた。
 価格がほとんどのネットショップよりも安いのでお勧めである。
 今回のレッスン中にグレイザー、グレイザー09Cを少し打たせてもらったのだが、私には09Cよりグレイザーが合っている気がしたのでそちらを予約した。
 今のヴェンタススピードより少し硬く、少し弾みが強いがラケットを水平にしても落ちる気がしないところはバタフライっぽい。
 使うのが楽しみである。
 
  
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 遠く夏の時代、卓球好きで知られる帝、姒文命は卓球に関する一つの言葉を後世に残した。
 「以球伝心」がそれである。
 もちろん意味は「球を以て心を伝える」だが、巷間に流布した結果本来の意味が薄まっているように思える。
 球を以て伝わってくる心とは一体どういうことなのだろうか。
 私は本日の練習においてその意味を深く考えさせられた。

 毎回遅延するS鉄道に、いつもより15分早い7時50分に乗車する。
 おかげで9時30分前には現地のK市市民体育館に到着できた。
 つじまる師匠がまだお見えで無い事に安堵し、ベンチにadidasの迷彩柄リュックを置いてその横に座る。
 ほどなく50m先の入り口付近から、巨大な存在により空気が圧迫され、空間がビリビリと放電するような、途方もない人格の圧力が伝わってきた。
 間違いない。
 つじまる師匠の到着である。
 軽く手を振るつじまる師匠の背中から、刹那の間に幾千億もの強烈な白光が無限の同心円放射となって体育館を埋め尽くしていく。
 つじまる師匠から立ち上った真理の宇宙的曼荼羅が、私の矮小な頭蓋に閉じ込められたさらに矮小な魂を揺さぶる。
 不用意に神々の世界の真理を盗み見た、これは罰なのだろうか。
 非現実的な幻視に囚われ、私は少し、目眩がした。
 
 「お久しぶりでんなキロはん。元気にしてはりましたか」
 いつもと変わらぬ優しいお言葉が、疲弊して冷たくなった抜け殻のような私の心を暖かく潤してく。
 「おかげさまで。師匠はいかがでありますか?」
 「わいでっか?元気に決まってるでんがな。見て分かるやろ。日々是益々健康や」
 肩を優しくぽんと軽く叩き、その後急に真面目な顔になって私の目をのぞき込む。
 「なんや、辛いことでもあったんか。泣き出しそうな顔、してるで」
 「なんでも、なんでもありません。ちょっと感動してしまって」
 「感動するところなんか、あったかいな。無理せんでいいんやで」
 「大丈夫です。それより早く練習しましょう」
 慌てて師匠の背中を押して卓球台へ向かう。
 積もる話も有るが、まずは打ち合ってからだ。
 1000の言葉より、一つのラリーが心を伝えることもある。
 私とつじまる師匠との間に余計な言葉など必要ないのだ。





 犬千代「ねえねえ、キロさん」
 キロ 「なんだよ書いている途中で口を挟むなよ」
 犬千代「すみません、でも気になって。以球伝心って言葉、ボク知らないんですけど」
 キロ 「ああ、あれか。俺が適当に作った言葉だ。いかにもありそうだろ」
 犬千代「それじゃ夏の時代の王様がどうのこうのいうのも」
 キロ 「もちろん、嘘だ。話を盛り上げようと思ってな」
 犬千代「盛り上がるかなー?」
 キロ 「いいんだよ。だいたい俺のブログを読むようなヤツは細かいことなんか気にしないんだから。面白ければ何でもOKだから」
 犬千代「後でクレームがきても知らないですよ」
 キロ 「ないない、クレームなんか」
 犬千代「そういえばそうですね。そもそもコメントなんか一つもつかない過疎ログだし」
 キロ 「何だよ過疎ログって。相変わらず失礼なヤツだな」
 犬千代「ごめんなさい。気にしてますよね。でも大丈夫ですよ。誰も気にもとめてませんから」
 キロ 「気にしてねーっつうの。だいたい過疎ってねえし。なんなら栄えてるし」
 犬千代「大丈夫です。キロさんの髪の毛、そこまで過疎ってませんヨ」
 キロ 「誰の髪の毛が過疎ってるって?この口か、この口が言ったのか。お前なんかこうしてやる」
 犬千代「イタタタタタタタ。ボクの可愛いほっぺを引っ張らないで」
 ギャーギャーわめく犬千代の頬を摘まみ上げて部屋の外に放り出した。


 さて、邪魔者も消えたことだし続きを書くとしよう。

 本日の練習に持ち込んだラケットは、買ったばかりのVICTAS カルテットVFC。
 いつものLFCではない。
 VFCだ。
 VFCとは宇宙服の素材にも使われたVカーボンを使用しており、発売当初は他のカルテットシリーズより5000円ほど高い憧れのラケットであった。
 宇宙・・
 ラケットはロマンだ。
 残念ながらデザインは無個性な新VICTASデザインになってしまったが。
 その憧れのラケットにフォア NEOテンキョク3 バックはプラクソン400。
 テンキョク3は初めての使用ながら、扱えないだろう感が漂う一品。
 プラクソン400は、バックはどうせミートになるんだからもうこれでいいじゃん感が漂う一品。
 さて肝心の感想だが。
 フォア打ちは案の定弾まない。
 だが伝統的粘着ラバー+アウターラケットにしてはカチカチしない。
 カタログの説明通り木材に近い打球感だ。
 フォアドライブは、スピードは出ないが滑る様にバウンドする。
 つじまるさんにも打ってもらったが、弧線が低くて2足の伸びが凄い。
 いかにも粘着っていう感じだ。
 難しいのが下回転打ちで、弾まないはずなのにオーバー連発。
 中途半端に当ててしまうとネットに直行。
 自分がどのようなスイングをしているのか気になって、珍しく練習後につじまる師匠に訊ねてみた。

 ①オーバーするときは粘着で引っかけて打っている。結果遠くに運ぶようなスイングになっている
 ②ネット直行のときは打点が低いのに当てている。もっと頂点で当てないとネットは越えない

 実に的確なアドバイスで、勇気を出して聞いて良かったと思った。
 引っかけて打つときはもっと弧線を意識して打つ。
 強く打つときは打点を意識して打つ。
 粘着ラバーの対下回転打ちドライブは難しいが、良い練習になる気がする。
 
 バックのプラクソン400は思ったよりも好感触で、回転こそ少ないが補ってあまりあるスピードと安定感がある。無茶に打っても外す気がしない。
 プラクソン400で難しいのがツッツキ。
 ふわふわと柔らかいスポンジとシートで全く切る感覚が無い。
 深くて速いツッツキで勝負するしかないだろう。
 テンキョクのツッツキは思ったよりやりやすい。
 私は硬い粘着ラバーのサーブやツッツキが苦手なのだが、ラケットが良いのかこの組み合わせは良かった。ギュッと切ることができるので、気持ちが良い。
 
 もう一つつじまる師匠にもらったアドバイスは、私が台に近すぎるのでは、ということ。
 サーブも台に齧り付くようにやるので、深くて速いツッツキが来ると詰まってしまう。
 そのことを教えるために敢えて速いツッツキをフォア側に出してくれていたそうだ。
 言葉にしなくてもメッセージを球に込めていてくれたのだ。
 これぞ以球伝心であろう。
 気がつかなかった私はかなりの鈍感である。

 
 練習の最後はフォーティノフォースにラクザXソフトで対下回転打ちドライブをやった。
 簡単にできてビックリした。
 テンションラバーは素晴らしい。
 軽い力で食い込むので、余計な力を使わない。
 どう考えてもこちらが進むべき道である。
 つじまる師匠からも同じようなことを毎回言われるし。
 分かっているのだ。
 それが正しいのだ。
 だが正しいことが正解とは限らない。
 様々な間違った行動の積み重ねの果てにこそ正解がある、そんなことは、やっぱり無いな。


 
 


 
 


 
 
 
 
  
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 待ちに待ったつじまる師匠との練習会。
 ここぞとばかりに新しいラバーを貼る。
 ラクザXソフトだ。
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 新型コロナウィルスと戦争と円安と電気料金値上げと亀のえさ代のせいで懐具合が非常に厳しく、以前のようにラバーやラケットをほいほい買うことが出来なくなり、過去に使ったラバーを再利用してばかりなので、真新しいラバーを貼るのは新鮮な気分だった。
 持っていったラケットは下記の通り

Virtuoso- ラクザXソフト Q1
アルバ ラクザXソフト V15>Limber 
クリッパーウッド ラクザXソフト マントラS 
カルテットLFC テナジー25 ファスタークG1
和の極み蒼 狂飈8-80
アクアセラス 狂飈8-80 ヴェガアジアDF
 
 
練習編
今回も途中から地元民の参入があり、
ダブルスの練習を主にやった。 ダブルスは苦手意識があるので,
丁度良い機会だと真面目にとりくんだ。 力を入れられずにネットしたり、
入れすぎてオーバーしたりがほとんどだった。 一度か二度だけ良い球が打てたので、
その思い出だけ残したいと思う。 やっていて思ったのがバック打ちの難しさ。 ワンコース練習では自信を持って打てるのに、
ランダムになると弱々しく当てるのが精一杯になる。 これは切り替え練習をしてもダメな気がする。 いつか個人レッスンの機会があったら
バックでしっかり打つ練習をしたい。

 
 
用具編
 
色々持っていったのだが使ったのはVirtuoso offensive-とアルバのみで、その中でもほぼVirtuoso offensive-1本で通した。

 今回のテーマ
 「ラクザXソフトに合うラケットはどのラケット? 」

 Virtuoso offensive-
良かったところ
フォアもバックも安定して入る
無理なスイングでも台に収まる
グリップ(コニック)が握りやすい
ドライブもミートもバランス良い
ブレードが薄く台上がやりやすい
今ひとつなところ
強い球が来ると押されて不安定になる 
バックの角度がシビア しっかり被せないと上へ弾いてしまう

 アルバ
良かったところ
しっかり打つと威力がある
一瞬持つ感覚があるのでドライブが打ちやすい
ブロックが押されず、吸収する感覚もあるのでやりやすい
バウンド後の伸びがある
今ひとつなところ
初速が遅く軽いスイングではスピードが出ない


 
 Virtuosoもアルバもどちらも良かったが、とりあえずVirtuosoを続けようと決めた。

 つじまる師匠のラケットはRHIDAのリプレーザCNFを打たせてもらった。
 ラバーの国木星で結構硬いはずなのだが不思議と軟らかい打球感で、私がこの日持ち込んだどの用具よりも回転がかかる気がした。
 つじまる師匠のラケットはいつも良い打球感でついつい私もリプレーザが欲しくなる。
 が、これは罠なので気をしっかり持って、うっかり買わないようにしなくては。

その他
 ひたすら練習して汗をかいた我々は、いつものファミリーレストランでビールを飲んだ。
 昼間から飲む酒はなぜこうも特別なのだろうか。

 つじまる師匠は体を痛めていたのと新型コロナウィルスと戦争と円安と電気料金値上げと亀のえさ代のせいで本調子では無かったようだが、早く元気になって欲しいものだ。
 
 
 
 
  
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 最近どうにもツッツキがダメで困っていた。
 以前は簡単にできていたことが、全く出来ない。
 ツッツキは結構自信があったんだけど、はたしてあれは幻だったのか。

 今日の卓球教室もまたまたツッツキで、いい加減思い切り打たせてくれよと嘆いていたが、いやいやツッツキがまともに出来ないのだから素直に教わろうと心を入れ替えた。
 先生の見本を見ていたら、大事なポイントを思い出した。

 ツッツキはバウンド直後を捉える。 

 そうだよ。
 思い出してみたらバウンド直後どころか頂点でツッツキをしていたよ。
 上手く出来ないはずだよ。
 どこで道を誤ったのだろうか。
 いつのまにこんなヘンな打ち方になっていたのか。
 初級者って怖い・・私だけ?
 
 教えの通りバウンド直後をツッツキしたら、格段に良くなった、自分なりに。
 こんなことを繰り返しているから、いつまでたっても上手にならないなとガッカリした。
 こうしてブログに書いたって忘れるときは忘れる。
 忘れるったら忘れるのだ。



 追記
 ツッツキの絵を描いてAI修正したらラケットを認識してくれない。
 AIと卓球は今のところ相性が悪いみたい。
  IMG_0668



































これがこうなる

IMG_0669





































 手に持っているのは何だ(笑)
 何だか分からない謎のスポーツになってて楽しい 
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