一時期テナジー25FXを気に入って使い続けていて、そのころから本当はテナジー25を使ってみたかった。扱いやすいと評判の25FXと比べて本家の25はどうなのだろう。やはり上級者向けの難しいラバーなのだろうか。

 卓球Report 2013年2月号のテナジー大特集において、25のみは05 64 80と別枠で記載されている。
 それは他のテナジーと比べることのできない特殊な性能を備えているからだという。
 その特徴として「ボールを打つときの力加減によって性能が一変」し、「弱い力でボールを打ったとき」の性能が高い事をあげている。 スイングスピードが遅くても、スピード、回転ともにある程度出るらしい。
 もう一つは「薄くとらえたときの性能の高さ」。
 サービスやツッツキ、ループドライブなど、薄く捉えたときほど回転をかけやすいラバーで、カウンタードライブもやりやすいとのこと。
 最後に「スマッシュがやりやすい」ことを取り上げている。
 粒が大きいためボールを弾きやすいからだ。

 離れて打つ事のない私のようなタイプには、きっと合っているに違いないとずっと思っていた。
 おそらく高性能故に回転影響も受けやすく、格上の人とやるとボールが意図しない方向へすっ飛びそうだが、とにかく試して見なくては分からない。

 今回は散々迷った末に、カルテットLFCに貼ることにした。
 ちょっと前まではカルテットLFCのことを、扱いにくいラケットだと思っていたが、 打ち方が変わってきたせいか、むしろ扱いやすい気がしていた。
 バック面はライズのまま。
 テナジー25 厚が46gでそこそこの重さだが、なにしろライズが軽いので、総重量170gを切る軽量ラケットとなる。これくらいの方が疲れなくて良いだろう。

 
 実際使ってみての感想だが、素晴らしいの一言。
 下回転も持ち上げやすく、ツッツキは切れる。フラットに打つとバチンと気持ちいいし、相手のスマッシュも押されないからか返球が楽。
 何よりドライブが楽しい。
 ループドライブは弧線を作るのが楽で、ちょっとこすればしっかり回転がかかる。
 擦りあげながら前に振ると直線的で深いドライブを打てる。
 苦手な当てるようなドライブも、飛びすぎない性能のおかげで弧線を描いて台に収まる。
 とにかく振れば入る感じでラリーが続く。
 試合ならともかく、練習においてはラリーが続くほど楽しさが増す。
 これがテナジー品質か!と納得のラバーだ。
 
 粘着に似ているというイメージが有ったが、強打しても弧線を描いて台に収まりオーバーしない所は似ているかもしれない。 最近の粘着テンションには似ていない。ノーマルキョウヒョウ2とかの方が似ているが、もっと簡単にスピードも回転も出せる。
 
 価格が高いのがネックだが、 それ以外は今のところ満足している。
 しばらく使い続けたい。
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