薄く捉える感覚を少し解った事に嬉しくなり、その感覚をもっと磨こうとあれこれ考えた。
 飛びすぎるラバーやラケットでは基本が身につかないような気がしてきて、初心に戻り基本的な技術を今度こそ学ぶための組み合わせを考えた。フライアットスピンやベガヨーロッパDF ザックなどのラバーが浮かんでは消える。手持ちのT-REXやタキファイアドライブまで候補に入れて考えた。
 はずなのだが、色々迷走したあげく題名のような組み合わせに。
 いつもメーターは極端な方に振れる。
 
 フォア面 ラクザX
 軽打の段階で弾みに驚く。
 軽く振っただけでは飛ばなそうなカタログ説明だが、十分速い。
 ターゲットアルティマ50よりかなり速く感じる。
 かといって回転をかける前に飛んでいくこともない。
 食い込ませて打てばきっちり回転がかかっているようだ。
 ただ自分で打っているような気がしない。スイングスピードよりラバーのスピードの方が勝っている様な感じだ。
 スウェーデンクラシックというかなり弾みを抑えたラケットでこれなのだから、特殊素材などに貼ったらもっと速いのだろうか。それとも遅いラケットと弧線を描くラバーの組み合わせでより上方に球が飛び出すことにより、スピードと言うより距離によって飛ぶイメージがあるのだろうか。
 打球感はマイルドで硬さを感じない。これはラケットの軟らかさが影響しているのかも。
 もっと硬い打球感のラケットが合うような気がする。
 引っ掛かりが良いのか下回転サーブは良く切れる。ネットを越えてまた戻ってくるサーブも出しやすい。
  一番良かったのは台から下がってのドライブの打ち合いだ。
 ターゲットアルティマはこれが苦手で安定しなかったが、ラクザXは嘘のように打ちやすい。
 厚く当てれば弧線を描いてネットを越えて台に収まる。薄く捉えることなど意識しないで当てるように打てばそれでもう前進回転がかかり、遠くまで飛ぶ。
 妻のテナジー05と同じような弾道である。
 これが飛距離と弧線の性能が高いと言うことなのだろうか。
 普段下がっての打ち合いなどしないので必要の無い性能かもしれないが、やると楽しい。
 卓球でやりたかったことの1つが中陣からのドライブの引き合いなので、その目的のためには適しているとも言える。
 オーバースペックだが慣れれば使えそうな気もする。
 逆に弾んで浮いた球を上からひっぱたくような打ち方はターゲットアルティマの方が好感触。
 フラットに当てたときの音や感覚はターゲットアルティマが上である。


 バック面 プラクソン350
 WRMの初心者セットにも採用されていることからも、初心に返るためのラバーとして良いのではないかと使用。

 良いところ
 ①打てば入る安定感。とりあえず振れば飛び出しもせず台に収まる
 ②それほど力を入れなくても速い球が打てる
 ③重量がとても軽い
 ④当てるだけのブロックがやりやすい
 
 合わなかったところ
 ①軟らかすぎて頼りない。
 ②ツッツキや短いサーブに苦労する。慣れれば良いのだろうが
 ③ラケットもラバーも軟らかいと逆に扱いにくいのかも。エバンホルツに貼ったときはもっとしっかりとした打球感だった
  
 
 結局は慣れなのだろうが、ラクザXはとりあえず継続でプラクソン350は他のラケット用に。